サンゴ礁は地球面積の1%しか覆っていないが、少なくとも海洋魚の25%を支え、同時に地球上の酸素の70%を産出している。世界経済に対しても多大な貢献をしており、およそ10兆ドルの経済価値があるとされている。科学者たちの計算によると、過去30年間に世界の50%のサンゴ礁が、人為的な要因によって白化しているらしい。このままだと今後80年でサンゴ礁が絶滅するとも言われている。オリスは状況を好転させるべく、いくつもの非営利団体を支援してきた。そして今年再び、フロリダに拠点を置くサンゴ礁保護の専門機関、サンゴ礁保護基金とタッグを組み、支援モデル「カリスフォート リーフ リミテッド エディション」を発売する。
今年初め50本限定で、イエローゴールドのアクイスGMTダイバーズウォッチ「カリスフォート リミテッド エディション」の第1弾を発表。第2弾がこのSS製の2000本限定モデルだ。24時間スケールのセラミックベゼルにより、3つのタイムゾーンを同時に表示可能。自動巻き(cal.Oris798、SW330-1ベース)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径43.5mm)。300m防水。世界限定2000本。30万円(ブレスレット/税別)、28万5000円(ラバーストラップ/税別)。7月中旬発売予定。
保護活動によって再生されたサンゴは約2500個、2020年末までには最低3万個になる予定
オリスが世界環境を良い方向に変える活動の一環として、サンゴ礁保護基金の支援を始めたのは2014年、このコラボレーションによる最初の時計が2017年に発売され、基金の認知度を上げて活動資金を集めることに大成功した。カリスフォートという名前は、キーラーゴ近くのフロリダキーズ海洋保護区域に生息する代表的なサンゴ礁から取りられた。カリスフォートは世界で3 番目に大きなフロリダサンゴ群の一部で、そこは1950年代、60年代のダイビングブームの中心だった。しかし、1970年代からサンゴ礁は大幅に劣化し、エリアのサンゴは98%も死滅してしまったのだ。だが、2014年に始まったサンゴ礁保護基金の保護活動によって再生が始まり、2020年末までには最低3万個になる予定である。
問題の深刻さとその原因は?
サンゴ礁は、気候変動によって劇的に悪化している。海面温度が上昇し、海水の酸性度が増して、海面も上昇しており、嵐や降水のパターンも海流も変化している。今サンゴ礁は過去40 万年間で最高の水温と酸性度に晒されているのだ。この30年で世界のサンゴ礁の50%が消失し、あと80年で完全に絶滅する可能性が高い。
どうやって元に戻すのか?
サンゴの再生は、生殖による産卵と分裂による増殖の二通りがある。分裂したサンゴは新しい個体となって増殖するため、その分裂した個体を水中のツリーにかけて十分成長したものを、元のリーフに戻す作業を繰り返すことで、サンゴ礁が再生する。大体6〜9ヵ月かかるという。サンゴ礁保護基金(CRS)のスタッフやボランティアが定期的に苗床を見に行って、サンゴに付着する藻を取り除き、成長を観察している。着床できる大きさになったものを苗床から外して再生する場所にもって行き、エポキシ樹脂でその苗をサンゴ礁の基盤に接着するのだ。今年、エコシステム復元の効率を上げるため、より大きなサンゴの苗を植える新しい技術を導入する予定だ。
売り上げの一部を寄付する「カリスフォート リーフ リミテッド エディション」
自動巻き(Cal.Oris798、SW330-1ベース)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径43.5mm)。300m防水。世界限定2000本。28万5000円(税別)。7月中旬発売予定。
自動巻き(Cal.Oris798、SW330-1ベース)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径43.5mm)。300m防水。世界限定2000本。30万円(税別)。7月中旬発売予定。
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