セイコーは、クレドールコレクションの中でも都会的でエレガントな人気シリーズ「リネアルクス」より、「日本の水紀行」をデザインテーマに伊万里鍋島焼のダイアルを採用したモデルを10本限定で7月10日(金)よりクレドールショップにて発売する。
手巻き(Cal.6890)。22石。2万1600振動/時。日差+25~―15秒。パワーリザーブ約37時間。Pt950ケース(直径38mm、厚さ7.8mm)。日常生活防水。10本限定。450万円(税別)。
優美な伊万里鍋島焼ダイアルで「水暖簾」を表現
日本は世界的に見ても珍しく海と山が近い風土を持ち、大陸とは異なり川の風景は、源流から河口までさまざまな表情に変化する。上流の急峻な山々から湧き出た水は勢いよく駆け下り、渓谷の中では時として「水暖簾(みずのれん)」と呼ばれる美しく広がった滝に変わる。中流では、山から平野部に出てきた水が「せせらぎ」となり、穏やかに、場所によっては荒々しくもある表情を見せる。下流になると川幅が広がり、日の光を受けた「流水」は美しく光り、のどかな風情に変わっていく。本作は、そのような豊かな表情を持つ「日本の水紀行」のうち、「水暖簾」に着目した模様を、熟練の匠による高度な技で表現した。
伊万里鍋島焼の名門「畑萬陶苑」が手掛けた特別な文字盤
まるで展覧会作品のような手の込んだ文字盤
文字盤を生み出す過程では、展覧会作品のような熟練の技による手の込んだ技法が盛り込まれている。始めに、暖簾のように広がった滝の流れを表現するため、鍋島焼の伝統的手法「墨はじき」を用いて、文字盤の下地にグラデーションのかかった精緻なストライプ模様を描きだす。そこに透明な釉薬を重ねて焼成した後、11カ所のインデックスが立体的に描き込まれる。さらに滝の水煙を表現する金、プラチナ、パールホワイト、光彩の4色を順に上絵付けし、それぞれの色に合った温度で焼き付けられる。そのため、文字盤が完成するまでには10回以上の焼成が繰り返されるのだ。
KYOTO Leather®(京都レザー)のアリゲーターストラップを採用
時計での初の試みとして、京都レザーが「墨流し染め」から着想を得て、銀色の粉末顔料を革の表面に定着させたミシシッピアリゲーターをストラップに採用。ダイアルのデザインと響き合い、滝の風情を表現する世界観が、強く印象付けられる。
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