パテック フィリップは、2020年の新作としてシリーズ初の本青七宝文字盤「5370P」を発表した。5370モデルのスプリット秒針クロノグラフは、プッシュボタンを2つ備えるタイプである。2時位置のプッシュボタンでスタート、ストップ、4時位置のプッシュボタンでゼロ復帰、3時位置のリュウズに合体したプッシュボタンでスプリット秒針のストップ、再スタートを行う。
パテック フィリップ 2020新作 「5370P」
パテック フィリップのスプリット秒針クロノグラフは、ミニット・リピーター、トゥールビヨンと共に最も製作の困難なコンプリケーションの上位3位に位置しており、1923年(ムーブメントN° 124 824)以来、パテック フィリップの腕時計コレクション中、特別の地位を与えられている。
パテック フィリップ スプリット秒針クロノグラフ「5370P」
手巻き(cal.CHR 29-535 PS)。34石。28,800振動/時。パワーリザーブ最小65時間(クロノグラフ非作動時)。PT950ケース(直径41mm、厚さ13.56mm)。ケース側面6 時位置にピュア・トップウェッセルトン・ダイヤモンド。30m防水。2866万円(税別)。
パテック フィリップ スプリット秒針クロノグラフ「5370P」
手巻き(cal.CHR 29-535 PS)。34石。28,800振動/時。パワーリザーブ最小65時間(クロノグラフ非作動時)。PT950ケース(直径41mm、厚さ13.56mm)。ケース側面6 時位置にピュア・トップウェッセルトン・ダイヤモンド。30m防水。2866万円(税別)。
2015年発表の「5370P」(ブラック エナメル)はディスコン
手巻、コラムホイール、水平クラッチというクラシックな機構を備えた自社開発・製造キャリバーCHR 29-535 PSを搭載した最初のスプリット秒針クロノグラフ、5370モデルは、本黒七宝文字盤を備えたプラチナ仕様のモデルで2015年に発表された。まるでオニキスのような光沢がある本黒七宝文字盤は「どうやって作っているのかわからない」と世界中の時計関係者たちの間で話題になった。ディスコンになった後でも愛好家、コレクターに追い求められるこのグランド・コンプリケーションの後継機が、この新しい本青七宝文字盤「5370P」である。
手巻キャリバー CHR 29-535 PS
搭載するキャリバーCHR 29-535 PSの基本構造(手巻、コラムホイール、水平クラッチ)は、多くの機械式時計愛好家にとってクロノグラフの最高峰の同義語である。しかし同時に、数多い特許取得の技術革新が加えられたことにより、21世紀を代表する最も先進的なクロノグラフ・ムーブメントと呼ぶに相応しいものとなっている。
計器として最高の視認性を目指した
全てのパテック フィリップのプラチナ・モデルと同じく、新しい「5370P」は、ケース側面の6時位置に小さなダイヤモンドがセッティングされている。このニューモデルは、グラン・フー本黒七宝文字盤を備えた前モデルの後を継ぎ、高級時計製作と希少なハンドクラフト技術の新たな融合を体現することになる。
クロノグラフは時間計測が正確に出来なければ計器としての役目を果たさない。「5370P」は計器としての使命を反映し、この文字盤は最高の視認性を誇っている。夜光付のスリムなリーフ型指針と、ホワイトゴールドの植字ブレゲ数字により、時・分表示はあくまで明確である。センターのスリムなクロノグラフ秒針とスプリット秒針により、経過時間の計測は高精度で、しかも瞬時に読み取ることが可能だ。ホワイトゴールドの瞬時運針式30分計、ホワイトの転写スケールが、背景のブルーと際立ったコントラストをなしているのも視認性に大きく貢献している。
パテック フィリップ が初めて文字盤側にチャイム機構を搭載したミニット・リピーター「5303R-001」
https://www.webchronos.net/news/49666/
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パテック フィリップがジュネーブ新工場の落成記念モデル「カラトラバ 6007A-001」を発表
https://www.webchronos.net/news/48304/
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パテック フィリップの魅力
https://www.webchronos.net/features/37038/
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