唯一無二のレトログラード針、ブレゲ 2020新作「トラディション レトログラード デイト 7597」

2020.08.27

「トラディション」コレクションは、ブレゲの歴史で最も重要な時計の一つに数えられる「スースクリプション」から実際に着想されたものである。シンプルを極め、時計の表側から露わになった裏面の隅々まで見渡せるそのムーブメントは、完璧なシンメトリーの構造が特徴。新しい「トラディション 7597」に備わるレトログラード式の日付表示は、アブラアン-ルイ・ブレゲが初めて開発した複雑機構の一つで、ブレゲの有名な時計のいくつかに採用されていた。

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直径40㎜のホワイトゴールド製ケースにぴったり収まる自動巻ムーブメントのキャリバー505Qは、シリコン製ホーンのインバーテッド・インラインレバー脱進機、シリコン製ブレゲひげゼンマイを装備し、透明なケースバックから見えるゴールド製ローターは、ブレゲ初の自動巻時計で、アブラアン-ルイ・ブレゲの絶妙な発明の才を証明する「ペルペチュエル」の機構を想起させる。
ブレゲ「トラディション レトログラード デイト 7597」
自動巻き(cal.505Q)。45 石。2万1600振動/時。18KWG(直径40 mm、厚さ11.8 mm)。パワーリザーブ約50 時間。30m防水。418万円(税別)。18KRGは410万円(税別)


過去に見たことが無い形状のレトログラード針

レトログラード式の日付表示は、シンメトリーのバランスを考慮して3時と9時の間に設けられ、巧みにカーブをつけた針が、極めて構築的なデザインのムーブメントの上を移動する。特許を得た日付修正機構により、容易に日付の調整が可能になったこの立体的なデイト表示の針が、ムーブメントのパーツの上を滑るのである。10時位置に配されたねじ込みのデイト調整ボタンは、安全に日付の設定ができる。

 時計技術と美的デザインのどちらに関しても完全主義だったアブラアン-ルイ・ブレゲは、今日でも驚くほどモダンなムーブメントを設計していた。大きな香箱を中央に置き、その上に歯車を左右対称に並べる彼のデザインは、数世紀を経てまさに「トラディション」の原点になった。このような設計では、通常の2番車が8時位置に、振動するテンプが4時位置に配置される。また、アブラアン-ルイ・ブレゲが発明し、現在のあらゆる時計に用いられている耐震機構の起源となる「パラシュート」も搭載され、これもまた「トラディション」コレクションの特徴的なシグネチャーになっている。

デザインの起源となった傑作時計「スースクリプション」



7597 の独創的なデザインとシンメトリーの構成

 もう一つの際立った特徴は、時刻を表示するオフセンター・ダイヤルだ。ゴールド製のダイヤルを12時位置にオフセットしたそのデザインは、ブレゲの「モントレ・ア・タクト」から想を得た。新しい「トラディション 7597」は、ローマ数字のチャプターリングを配し、これと境を成すクル・ド・パリ模様のギヨシェ彫りにブルースティールのブレゲ針が映える。


Contact info: ブレゲ ブティック銀座 Tel.03-6254-7211


爽やかすぎるブルーダイヤル、ブレゲ「トラディション オートマティック レトログラード セコンド 7097」


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