伝説のメジャーリーガー「ロベルト・クレメンテ」の偉業を称えるオリスの限定モデル

オリスは、選手としての活躍と人道的活動でアメリカ野球殿堂メンバーとなった伝説のメジャーリーガー、ロベルト・クレメンテの偉業を称える限定モデルを発表した。発表した9月9日は、メジャーリーグでのロベルト・クレメンテ記念日である。

ロベルト・クレメンテ選手とは？

　貧しい家庭に生まれた彼は、17歳の時にプエルトリコのプロ野球界に入り、1 年後にアメリカのロサンゼルス・ドジャースに入団した。その後、肌の色による差別を受けながらもその困難を克服して伝説的プレーヤーになった人物だ。1955 年にピッツバーグ・パイレーツでメジャーリーグデビューを果たし、同球団で18シーズンプレイした。非凡な投球力でワールドシリーズを2回勝ち抜き、ゴールデングラブ賞を12回受賞、最後となった1972年9月の試合で3000本ヒットを達成し、ラテンアメリカ出身の選手として初の偉業を達成した。

1972年の冬、ニカラグアでマグニチュード6.3の大地震により1万1千人が命を落とし、30万人が家を失った。社会活動家でもあったロベルトは救援物資を送ったが、それが混乱に乗じて盗まれたことを知り、次は自分自身で届けることにしたのだった。

支援物資を必要とする人に確実に届ける為、12月31日飛行機に乗って現地に向かったのだが、目的地には到達できなかった。その飛行機は事故で海に墜落し、その後、彼の遺体は見つかっていない。ロベルト・クレメンテは人々を救う活動の途中で、わずか38歳で命を落としたのだ。

ロベルトはその死後、1973年に野球殿堂に加えられ、その名が生き続けることになった。同年、メジャーリーグ機構で慈善活動を行ったメジャーリーガーに贈られる「コミッショナー賞」という名の功労賞が、「ロベルト・クレメンテ賞」と改称され、ロベルトの背番号21 はパイレーツの永久欠番に指定された。

1993年、「良い社会をつくる」という目標を掲げてロベルト・クレメンテ財団が、彼の未亡人ベラと息子のルイス・クレメンテを代表として設立され、ロベルトの遺志を継いでより良い社会の為の活動を続けている。オリスの「ロベルト・クレメンテ」記念モデルには、彼の雄姿が刻印されている。

「変化を起こすチャンスがあるのに何もしないというのは、人生を無駄にすることに等しい」by Roberto Clemente

ロベルトが所属したピッツバーグ・パイレーツのユニフォームを彷彿とさせる、ゴールドとブラックの配色に、背番号21 にちなみ日付21 とポインターデイト針がゴールドになっている。裏蓋に打席の姿が、レザーストラップにはグローブ風のWステッチが施され、野球ファンにも嬉しいディテールが盛り込まれた。

限定保証書、ブラック/ゴールド/ホワイトの付替用NATOストラップ（尾錠付き）と専用工具が付属。背番号をプリントしたスペシャルボックス入り。ロベルト・クレメンテの生涯ヒット数3000本と同じ世界限定3000本。

ロベルト・クレメンテ財団とは？

　プエルトリコに拠点を置くNPO。将来社会に役立つリーダーを養成する教育やスポーツ振興などの活動を行っている。ロベルト・クレメンテは、人々が平等であることに信念を持ち、野球やスポーツ、プエルトリコ社会に大きな影響を与えた。多くの若者が、恵まれない環境にある人達の為の正義を追求したロベルトを目標として活動している。妻のベラ・クレメンテは夫の夢を引継いで、プエルトリコに、ロベルト・クレメンテスポーツシティを設立したが、昨年他界したため、その役割を息子の、ルイス・ロベルト・クレメンテ・ザバラが引き継いでいる。