ポラリスに本格ダイバーズが追加/ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・デイト&ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス

2020.10.01

ジャガー・ルクルト ポラリス コレクションに、同社のダイバーズウォッチの伝統を受け継ぐ新作2モデル「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス」「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・デイト」が追加された。

ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス

ISO 6425に準拠したダイバーズ仕様と、「ポラリス」コレクションのスポーティなデザインが融合した「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス」と「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・デイト」が発表された。「ポラリス」コレクションは、ジャガー・ルクルトのアイコンであった1968年発表の「メモボックス・ポラリス」からインスピレーションを得ている。メモボックスといえば、アラーム機能を備える数々の時計の中でも特徴的なモデルだ。


アイコニックなデザインを落とし込んだ「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・デイト」

ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・デイト

ジャガー・ルクルト「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・デイト」
自動巻き。(Cal.899)。32石。パワーリザーブ約70時間。2万8800振動/時。SS(直径42mm、厚さ13.92mm)。30気圧防水。

 2017年にジャガー・ルクルトに加わった「ポラリス」シリーズは、かつての「メモボックス・ポラリス」のデザインをモチーフにしたコレクションだ。オリジナルのメモボックス・ポラリスが持つ、「ボイス・オブ・メモリー」とも呼ばれるメモボックス機能は、本来ダイバーに海から上がる時間を教えるためのものだった。

 そんなダイバーズウォッチの血統を現代に受け継ぐ新作が、「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・デイト」と「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス」だ。

ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・デイト

ケースバックはトランスパレントで、ケースとブレスレットはステンレススチール製。搭載されているのは自社ムーブメントCal.899。2019年に全面的に改良され、パワーリザーブを約70時間まで延ばすことに成功している。

 ポラリス・マリナー・メモボックスとポラリス・マリナー・デイトは、いずれも直径42mmケース。ブラッシュ仕上げとポリッシュ仕上げをダイナミックに組合せたケースデザインは、ジャガー・ルクルト ポラリスの重要なデザインコードとなっている。

 またどちらのモデルも、ダイバーズウォッチとして30気圧の防水性能を備えている。さらにねじ込み式のリュウズは、完全にねじ込まれていない場合、オレンジのセキュリティバンドが見えるようになっている。ねじ込み忘れでの入水という事故を防ぐ細かな気遣いだ。

ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・デイト

ポラリス・マリナー・デイトはクラシカルなダイビングウォッチで、経過時間表示(秒針)とインナーベゼルに、瞬時切り替えのジャンピングデイト表示を備えている。スーパーコンプレッサータイプのダイビングウォッチの典型であるふたつのリュウズ構造で、2時位置側のリュウズがインナーベゼルを動作させるのに使われ、4時位置のリュウズが時刻と日付をセットするのに使われる。


“鳴り物屋”としての実力が発揮された「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス」

ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス

ジャガー・ルクルト「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス」
自動巻き。(Cal.956)。23石。パワーリザーブ約45時間。2万8800振動/時。SS(直径42mm、厚さ15.63mm)。30気圧防水。

 1870年に初のミニッツリピーターが製作されて以来、ジャガー・ルクルトは200種類以上のチャイム機能搭載ムーブメントを開発してきた。このうち、100種類のミニッツリピーターは1900年以前に製作されているのも興味深い。

 そんな“鳴り物屋”の名門でもあるジャガー・ルクルトの最新アラームウォッチがジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックスだ。

ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス

多くの仕様が変更されたが、メモボックスの魅力として人気を誇る“スクールベル”アラーム音はそのまま残された。また、初期のメモボックスダイビングウォッチの特徴であった3つのリュウズ構造もそのまま維持している。

 2008年に発表されたアラーム機能搭載のCal.956を今回も採用するが、マニュファクチュールのエンジニアによって全面的に一新されているという。最大の変更点はペリフェラルゴングが以前に比べ、15%薄くなったことだろう。

ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス

上側のリュウズがアラーム音を制御し、三角形のポインターをアラーム時間にセットするためにダイアル中央のディスクを回転することに使用される。中央のリュウズはダイビング用のインナーベゼルを動作されるのに使われ、下側のリュウズが時刻をセットするのに使われる。

 これまでのメモボックスはクローズドのケースバックで、そこにワイヤー式のゴングが取り付けられていたが、「ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー」はゴングをケース側に取り付けることでトランスパレントバック化に成功。このハンマーの動きを鑑賞することができるようになった。

ジャガー・ルクルト ポラリス・マリナー・メモボックス

トランスパレント化に伴い、打鐘機構を完全にデザインし直すことが求められ、このモデルではケース側にゴングが取り付けられていることにも着目したい。繊細な仕上げに、コート・ド・ジュネーブの装飾が施されている。



Contact Info: ジャガー・ルクルト Tel.0120-79-1833


2020年 ジャガー・ルクルトの新作時計


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「機械屋」として名をはせるジャガー・ルクルトの魅力を解析


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ジャガー・ルクルト ゴングの移植でいよいよ完成を見た 機械式アラームの決定版


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