ジャガー・ルクルトはスイス、ル・サンティエにある同社のマニュファクチュール内に、新たに「アトリエ・ド・アントワーヌ」をオープンすることを発表した。「ディスカバリー ワークショップ」と「マニュファクチュール見学」の2種類の教育プログラムが用意されており、専門家による講義と指導によって時計製造の世界に触れることができる。
アカデミックなプログラムを提供する「アトリエ・ド・アントワーヌ」
1833年の創業からスイスのジュウ渓谷で時計を作り続けてきたジャガー・ルクルト。今もル・サンティエにあるマニュファクチュールで時計製造を行っている。そんな歴史あるマニュファクチュールの中に新たにオープンするのが「アトリエ・ド・アントワーヌ」だ。同社の創業者、アントワーヌ・ルクルトから名付けられたこのアトリエ・ド・アントワーヌでは、時計愛好家から初心者までより多くの人に時計製造の世界を知ってもらいたいという思いのもと、「ディスカバリー ワークショップ」と「マニュファクチュール見学」の2種類のプログラムが提供される。
ディスカバリー ワークショップは、インストラクターや専門技術者が講師となり、ムーブメントの構造や動き、時計製造におけるさまざまな技術や芸術的な技巧、完成までの工程を学べるプログラムだ。マニュファクチュール見学では、ジャガー・ルクルトが培ってきた専門知識や伝統といった分野にフォーカスしながら、ガイドによる説明とともにブランドの歴史や製造工程について学ぶことができる。
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9月からスタートしたこのふたつのプログラムでは、最初のシリーズとして「時計製造における音」をテーマとした内容となっている。ディスカバリー ワークショップでは、時刻を音で表現する仕組みやリピーターとグラン・ソヌリの違いについて、マニュファクチュール見学ではミニッツリピーター機構を搭載した最新モデルを主軸に、音を鳴らす機構やミニッツリピーターの伝統について学ぶことができる。
今後は、時計職人や工芸家の指導により、伝統的な時計製造やケースやダイアルに施される芸術的な装飾を実際に体験することができる「マスタークラス」というプログラムも始まる予定だ。またすでに始まっているプログラムも、内容が変わっていく可能性がある。これらのプログラムは有料で、参加するには事前登録が必要となる。登録はジャガー・ルクルトの公式ホームページにて12月下旬よりスタートする予定だ。将来的にはオンラインでのプログラム配信や、アトリエの支部を世界中のフラッグシップブティック内にオープンすることを計画しているとのこと。これからの展開も楽しみだ。
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