パテック フィリップは、多くの愛好家、コレクターの期待に応え、高度なチャイム機構であるグランドソヌリを搭載した「6301P」を現行コレクションに加えた。グランドソヌリは、毎正時と15分、30分、45 分に、クオーター(15分)の数を自動的に音で知らせる機能である。新作「6301P」は、グランドソヌリに加え、プティットソヌリ(15分、30分、45 分には時は鳴らない)、ミニット・リピーター(オンデマンドで現在の時刻を分まで知らせる)、および特許取得のジャンピング・セコンドまでも搭載したグランドコンプリケーションである。この新しいグランドソヌリ「6301P」は、703個の部品から構成される新しいムーブメントをプラチナ・ケースに搭載し、コレクター垂涎の本黒七宝の文字盤を備えている。
現代最高の時計製作技術を集積
新しいキャリバーGS 36-750 PS IRM(部品総数703個)は、パテック フィリップ・グランドマスター・チャイム「5175」に搭載されているキャリバー300から派生している。古典的な3ゴング、2件の技術特許に保護されたチャイム機構、および6時位置にジャンピング・セコンドを搭載している。2組のツインぜんまいを搭載しており、チャイム機構が24時間、ムーブメントが72時間のパワーリザーブを保証する。プティットソヌリ、グランドソヌリ、およびサイレントの作動モードは、6時位置のスライドピースで選択できる。ミニット・リピーターは、リュウズに統合されたプッシュボタンで作動する。チャイム機構とムーブメントの洗練されたアーキテクチャーは、サファイヤクリスタル・バックを通して鑑賞することが可能。サファイヤクリスタル・バックと通常のソリッド・ケースバックが共に付属している。
パテック フィリップ・グランドソヌリ「6301P」
手巻き(cal.GS 36-750 PS IRM)。25,200振動/時。Ptケース(直径44.8mm、厚さ12mm)。光沢仕上げの本黒七宝文字盤。非防水。時価
パテック フィリップとチャイミングウォッチ
パテック フィリップは、創業からわずか4か月後の1839年9月、リピーターを搭載した懐中時計を販売している。1850年には、グランドソヌリを搭載した懐中時計が販売台帳に記載された。ロンドンで開催された1851年の最初の万国博覧会のカタログには、パテック フィリップの特産品として《リピーター》と《自動ストライク機構を搭載した時計》が記載されている。これに続いて1860年、パテック フィリップ最初のミニット・リピーター搭載懐中時計が製作され、さらに19世紀を通じてクオーター・リピーター、5分リピーター、ミニット・リピーターを搭載した時計の製作が記録されている。現在では12種類のミニット・リピーターを製造するパテック フィリップこそ、リピーターの頂点に座していると言っても過言ではない。
パテック フィリップとグランドソヌリ
2014年、創業175周年を記念して、驚異的な音響コンプリケーションを発表した。それが、ダブルフェース腕時計グランドマスター・チャイム「5175」だ。7点のみが製作され、20の複雑機能を搭載していた。グランドソヌリ、プティットソヌリ、ミニット・リピーター、4桁の年表示、瞬時日送り式永久カレンダーなどに加え、あらかじめ設定された時刻に音を鳴らすチャイムによるアラーム、現在の日付を音で知らせるデイトリピーターという、世界初の特許取得の2つの機能を含んでいる。このパテック フィリップ最初のグランドソヌリ搭載腕時計は、同時にマニュファクチュールにおける最も複雑な腕時計でもあり、2016年には、6300モデルとして現行コレクションの一部となった。パテック フィリップをしてもグランドソヌリの発表は近年で、その製造がいかに困難かを物語っている。
世界最高峰の仕上げは細部にまで及ぶ
パテック フィリップは、希少なハンドクラフトにおける技術と経験を踏まえ、光沢仕上げの本黒七宝文字盤、植字ブレゲ数字、ホワイトゴールドの夜光付リーフ型時・分針などに最高峰のクラフツマンシップを発揮している。時、分、および6時位置のジャンピング・スモールセコンド表示は、3時と9時位置のムーブメントおよびチャイム機構の2つのパワーリザーブ表示と完璧に均衡している。
パテック フィリップ・シールの厳格な認定規準に準拠
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