ブランド創立12周年となるモリッツ・グロスマンが、ふたつの特別な限定モデルを発表した。ステンレススチールの新しい「ベヌー パワーリザーブ」は、それぞれ12本限定モデルとなる。
SSのブルーダイヤルとブラックダイヤル
モリッツ・グロスマン『ベヌー パワーリザーブ』
手巻き(cal.100.2)。26石。18,000振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径41mm、厚さ11.65mm)。各色世界限定12本。320万円(税別)
ベヌー パワーリザーブのブラックダイヤルはブルーと同じくシルバー無垢製で、新しい組み合わせとなるブラックコーティングされたSSケースへ合わせられた。際立ったコントラストを成すホワイトインデックスは、はっきりと読み取ることができる。
パワーリザーブ インジケーター
独自のパワーリザーブ インジケーターは完璧な技術と仕上げを証明している。2色のバーインジケーターはディファレンシャルギアによりコントロールされる。ディファレンシャルギアがキャリバー中央に位置する2色の半円型のディスクを動かし、ロゴの真下に位置するバー型の表示枠にてパワーリザーブ残量を示す仕組みだ。完全に巻き上げられた際に表示はホワイト一色となり、ゼンマイがほどけるとともに彩られたカラー部分が増えていく。
キャリバー100.2
搭載されるキャリバー100.2はキャリバー100.1をベースに開発された。ディファレンシャルギアを組み込むことで、パワーリザーブ残量を知ることが可能に。ケースバックのサファイアクリスタル越しに、ブランドの理念である ‘Schönstes deutsches Handwerk’-最も美しいドイツの職人技-をそのまま表すかのような、ムーブメントの美しい仕上げを見ることができる。キャリバー100.2には精密調整ネジを備えた片持ち式テンプ受けや、最適化された自社製のテンワ、そして個別に取り外すことのできるグロスマン製プッシャー付き手巻き機構が搭載されている。
モリッツ・グロスマン製プッシャー付き手巻き機構
グロスマン製プッシャー付き手巻き機構は、一般的にトラブルを起こしやすい二つの要素を取り除くことで非常に正確な時刻調整を実現する。ひとつはリュウズを引いて時刻を調整する際、機械内部へほこりなどの異物が入ることを防ぐこと、そしてもう一つはリューズを押し戻す際に意図せず合わせた時刻がずれてしまうことを防ぐことだ。リューズを引くと時刻設定モードへと切り替わり秒針が瞬時に止まる。リュウズはバネの力で元の位置へと戻るが、そのままリューズを回して時刻を合わせることが可能である。リュウズの下に位置するプッシャーを押し戻すと時計が再び動き出し、同時に手巻きモードへと切り替わる。
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