ジンのダイバーズウォッチ、Uシリーズにモノトーンの日米限定モデル「U2.W」が登場

2020.12.26

ジンのダイバーズウォッチ「U2」に、ホワイトダイアルを備えた「U2.W」が登場した。日本とアメリカ限定のこのモデルは、日本では限定50本の販売となる。

U2.W

ジン「U2.W」
自動巻き(Cal.SW300-1)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Uボート・スチール(直径44mm、厚さ15.5mm)。2000m防水。55万円(税別)。日米限定150本(日本では50本の限定販売)。


「U2」初のホワイトダイアルモデル

 ジンのダイバーズウォッチは、船級認証機関「DNV GL」による欧州潜水器具規格(EN250/EN14143)に基づくテストをクリアし認定を受けた、高い防水性能を特徴とする。なかでもデュアルタイム機能を搭載し、2000m防水を誇るモデルが「U2」だ。今回登場した「U2.W」は、U2初となるホワイトダイアルを備え、デュアルタイム機能を排して時、分、秒と日付表示のみとしたモデル。モノトーンのダイバーズウォッチらしからぬ見た目だが、レギュラーモデルと同じく2000mの防水性能を持ち、同社のテクノロジーが盛り込まれたタフな時計となっている。

U2.W

第2時間帯表示がないため、カラーリングとも相まってすっきりとした印象のダイアル。インデックスや時分秒針のデザインは、U2のレギュラーモデルと同じだ。

 ケースやリュウズには、Uシリーズの特徴である「Uボート・スチール」を採用している。Uボート・スチールは、ドイツ海軍所有の潜水艦のために開発された、高い強度を誇る特殊な素材だ。通常のステンレススティールとは異なり、長期間海水に晒されても腐食しにくいという特性を持つ。さらにテギメント加工をベースとしたPVD加工を施し、約1500ビッカースの高硬度を実現するとともに、エッグシェル現象と呼ばれるコーティングの剥離を防止している。テギメントとは、鋼材の表面に炭素分子を拡散・浸透させ、焼入れして硬化させる技術のこと。Uシリーズではすべてのモデルのベゼルに、このテギメントを施している。

U2.W

9時位置の「Ar」マークは、同社独自の「Arドライテクノロジー」を搭載していることを示すもの。限定モデルということで、ケースバックにはシリアルナンバーが刻まれている。

 搭載するArドライテクノロジーは、ドライカプセル、EDRパッキン、プロテクトガスという3つの要素により、ケース内部をほぼ無水の環境とする技術だ。ダイアルの6時位置にひとつ、ムーブメント内部にふたつ配置されたドライカプセルには、特殊な乾燥剤である硫酸銅が使用されており、ケース内の水分を吸収する役割を持つ。このカプセルが水分を吸収していくと、ライトブルーからネイビーブルーへと色が変化する。さらにEDR(超拡散削減)パッキンを採用し、ケース内部への水分の侵入を防いでいる。また水蒸気による潤滑オイルの劣化を防ぐため、ケース内に化学反応を起こさない希ガスを充填している。

 ムーブメントの潤滑オイル自体には、温度変化の影響を受けにくい独自開発の「66-228」を採用。通常のオイルは−25℃で粘性が高くなってしまうが、66-228は−66℃まで粘性を維持し、228℃まで蒸発しない特性を持つ。同社では、この特殊なオイルによって、−45℃〜+80℃の範囲でドイツ工業規格の定めた時刻精度の維持を可能とした。また4時位置に配されたリュウズは、装着した際手の甲に当たらないよう配慮されたもの。インデックスと針にはそれぞれ異なる色の蓄光塗料を施すなど、プロフェッショナル向けのダイバースウォッチとして作り込まれたモデルとなっている。

U2.W

ダイバーズウォッチに採用されることの多いシリコンストラップは、防水性に優れるだけでなく、しなやかに手首に沿うため着け心地も良い。

Contact Info:ホッタ Tel.03-6226-4715


ジン 41㎜ケースがもたらした Uシリーズ最高峰のユーティリティー


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Uボート・スチールを採用したSinnの2020新作「U50 シリーズ」


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ジン/103 Part.1


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