H. モーザーは、チタンケースの「エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン」を発表した。ダイアル上で、ハンマー、ゴングの動きを可視化し、フライング トゥールビヨンが音に調和するように回転する。シャフハウゼンを拠点とするマニュファクチュール、H.モーザー社は、時間の経過を音だけでなく動作でも堪能できるように、チャイムで時を告げるこの複雑機構を、ロゴもインデックスも排した新色のエレクトリックブルーのダイアル側に配した。無駄な要素を一切なくし、コンプリケーションの美しさを余すところなく表現することに成功したと言えよう。
H. モーザー スタイルのミニッツリピーター
チタンは弾性係数が高く、負荷がかかった状態でも変形しにくい剛性に優れた素材だ。また密度が低いために軽量で、さらに減衰率が低いために音響壁の振動エネルギーの放出を抑えて効率的に音を伝達することができる。
H.モーザー「エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン」
手巻き(Cal.HMC 903)。35石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約90時間。Ti(直径43mm、厚さ14mm)。非防水。世界限定20本。3900万円(税別)。
H.モーザー「エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン」
手巻き(Cal.HMC 903)。35石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約90時間。Ti(直径43mm、厚さ14mm)。非防水。世界限定20本。3900万円(税別)。
湾曲した特徴的なゴング
この創造的なモデルを開発するために、H. モーザー社はミニッツリピーターのエキスパート、Timeless社の専門技術を採用した。両社は協力して、チャイムとハンマーをダイアル側に配置し、美しいハイコンプリケーションを作り上げた。このためには、多くの技術的課題を克服する必要があった。特にゴング(精巧さを保つために、同じレベルに配置される)は、フライング トゥールビヨンの動作を妨げないと同時に、控えめなデザインという H. モーザー社のリクエストで、湾曲した形にする必要があった。
「エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン」は、最新カラーのエレクトリックブルーのダイアルで、ふたつのチャイムとミニッツリピーター ハンマーが、6時位置に配されたトゥールビヨンと見事な調和を見せている。
ムーブメントとケースの製作では、エレガントなプロポーションを保つことのできる直径と厚さを確保するのに多くの労力が費やされた。テフロン製のランナーに取り付けられたスライドボルトは、スペースを節約するために地板の中に組み込まれている。
ケースの中央部は、ムーブメントを収納するために最大限に広げられており、サウンドボックスを作るための十分なスペースが確保されている。これにより、異なるフィーラースピンドルから得られる情報に基づいて作動する2個のハンマーが2個のチャイムを叩き、時、15分単位、および分を告げる音を増幅させる。
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https://www.webchronos.net/features/44145/
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https://www.webchronos.net/news/39002/
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https://www.webchronos.net/news/43734/
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