IWC シャフハウゼンでは、1994年に販売開始した伝説のセラミック製フリーガークロノグラフ(Ref. 3705)へのオマージュとして、パイロット・ウォッチ・クロノグラフ「トリビュート・トゥ・3705」を発表した。
かつて、世間の記憶から忘れ去られたRef.3705 は、約四半世紀を経て人気のクラシックモデルとなり、現在ではIWCの近年の歴史の中で最も入手困難なモデルのひとつとされている。新しいトリビュート版はオリジナルの文字盤のデザインを正確に復元したものだが、セラミックを用いる代わりに、IWCが開発した画期的な新素材セラタニウム®をケースに使用。自社製キャリバー69380を搭載し、ブラックのカーフスキン・ストラップを備えたこの特別モデルは限定1000本で、IWCの電話サービスのみで販売される。
酸化ジルコニウムセラミックからセラタニウム®へ
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ「トリビュート・トゥ・3705」
自動巻き(Cal.69380)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。耐磁性軟鉄製インナーケース。セラタニウム(直径41mm、厚15.3mm)。60m防水。世界限定1000本。140万5000円(税別)。
Ref.3705が有名になったのは、約四半世紀が経ってからのことだ。専門ブログの様々な記事がフォローされ「ブラック・フリーガー」は多くの時計愛好家の耳目を集めるようになった。インデックスや針は経年により温かみのあるオレンジ色に変化して光り輝き、かつて忘れ去られたクロノグラフは際立ったネオ・ビンテージの魅力でコレクターの心を掴んでいったのだ。IWCでディレクターを務めていたギュンター・ブルムラインは、個人コレクションとしてこのタイムピースを所有していたが、のちにオークションで5万3750USドルという驚くべき値で落札されている。
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ
「トリビュート・トゥ・3705」
自社製69キャリバーを搭載
オリジナルモデルのRef.3705はバルジュー社のキャリバー7750を搭載していたが、新しいパイロット・ウォッチ・クロノグラフ「トリビュート・トゥ・3705」にはシャフハウゼンが誇る洗練されたムーブメント技術が凝縮。41mmのケースの中で、自社製キャリバー69380が鼓動を刻んでいる。頑丈で正確なコラムホイール式クロノグラフ・ムーブメントはIWCエンジニアの最新技術のひとつであり、双方向爪巻き上げ機構が約46時間のパワーリザーブを実現する。
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