ジンの3針パイロットウォッチ「104」シリーズの最新作「104.ST.SA.IG」は、粒立ったラメが輝くメタリックグリーンのダイアルが目を引くモデル。パイロットウォッチとしては非常に珍しい仕上げだが、求められる実用性は確保しながら、無骨なコレクションに華やかな印象を加える存在となった。2021年5月より発売開始予定だ。
ラメダイアルという個性を持つパイロットウォッチ
ジンは3針のシンプルなパイロットウォッチ「104」に新しいバリエーションが誕生した。
1960年代から続くジンのパイロットウォッチ製作の伝統を踏襲するのが「104」シリーズだ。クロノグラフを搭載した「103」シリーズの3針モデルで、機能を絞った見やすいダイアルが高い評価を受けている。コックピットクロックの製造を行っていた時代から培った技術が、腕時計の姿となった現在でも大いに生かされている。
自動巻き(Cal.SW220-1)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径41mm、厚さ11.9mm)。200m防水。ステンレスブレスレット仕様:29万7000円(税込み)、レザーストラップ仕様:26万4000円(税込み)。2021年5月発売予定。
今回発表された「104.ST.SA.IG」で目を引くのは、何と言ってもメタリックグリーンのダイアルである。光沢感のある表面に、ラメが入った独特な質感が特徴だ。光の加減でさまざま色合いに変化し、粒立ったラメが細やかに輝くだろう。
パイロットウォッチのみならずミリタリーウォッチ全般において、このようなダイアルを採用する例は非常に珍しいが、ジンがこのダイアルを採用するのは今回が初めてではない。2019年に世界限定500本で販売された「104.ST.SA.A.G」で、ラメ入りのグリーンダイアルが初採用されたのだ。
500本という希少性の高さから、好評のうちに完売となった。今回のモデルは限定ではなくレギュラーモデルとしてラインナップに加わったため、より手に入れやすくなったことは良いニュースだ。
ステンレス製のケースはパイロットウォッチでありながら200mの防水性能を誇り、裏蓋はシースルーバックになっている。セリタの自動巻きムーブメントSW220-1を眺めることができ、ゴールド色のローターにはジンのブランドロゴが刻印されている。
特殊結合方式の回転ベゼルを採用
本作のベゼルは、ジン独自の特殊結合方式で固定されている。一般的な回転ベゼルははめ込み方式だが、ジンの時計はベゼル側面から3本のネジで確実に固定されるため、ほとんどの場合外れることはない。経過時間の計測に使用されるパイロットベゼルは、分刻みで両方向に回転し、三角形のキーマークには夜光処理が施されている。
ベルトの仕様はステンレス製の3蓮ブレスレットと、よりミリタリーチックなカウレザーの2種類が用意されている。雰囲気も装着感も大きく異なるため、自身のライフスタイルに合ったものを選択すると良いだろう。
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