永久カレンダーを搭載しながら、厚さわずか8.1mmのケースに収めた「オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」に、ホワイトゴールドケースとブルーダイアルを組み合わせた新モデルが登場した。端正な印象を受けるブルーのダイアルと、ダイアル側からキャリバーの一部が露出したスケルトンもラインアップに加えられた。
ホワイトゴールドとブルーの相性
ヴァシュロンコンスタンタンは、Watch & Wonders 2021の新作として「オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」、オープンワークを施した「オーヴァーシーズ・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー・スケルトン」の18Kホワイトゴールドケースとブルーダイアルを採用したモデルを発表した。
2016年に発表されたこのコレクションは、エクストラフラットという名が示すように薄型のケースを採用している。パーペチュアルカレンダーという複雑な機構を搭載しながらムーブメントの厚みを4.05mmに抑え、厚さわずか8.1mmのケースに収めた画期的なモデルだ。また、ダイアルやムーブメントにオープンワークを施したスケルトンモデルは20年に登場し、同年のジュネーブ時計グランプリ(GPHG)で名誉ある賞を受賞した。メゾンが持つ技術と美的デザインを、余すことなく体現しているのだ。
自動巻き(Cal.1120 QP/1)。36石。1万9800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KWG(直径41.5mm、厚さ8.1mm)。50m防水。参考価格1267万2000円(税込み)。2021年9月発売予定。
今回発表された新作では、初めて18Kホワイトゴールドのケースとブルーのダイアルを組み合わせた。複雑なムーブメントがブルーラッカーで仕上げたダイアルによって隠され、サンバースト仕上げを施した表面が光を美しく反射する。バランス良く永久カレンダーとムーンフェイズを見やすく配置したデザインからは、端正な印象を受ける。搭載するムーブメントは276個のパーツからなるCal.1120 QP/1で、パワーリザーブは40時間とやや短いが、自動巻を搭載しているため毎日着用すれば問題ないだろう。トランスパレントのケースバックからは、伝統的なコート・ド・ジュネーブ仕上げを施した受けなどのパーツを眺められる。
自動巻き(Cal.1120QPSQ/1)。36石。1万9800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KWG(直径41.5mm、厚さ8.1mm)。50m防水。ブティック限定モデル。参考価格1689万6000円(税込み)。2021年9月発売予定。
そしてダイアルにサファイアクリスタルを採用し、ブルーのインダイアルの隙間から複雑機構をあらわにしたスケルトンモデルがラインナップされた。ムーブメントを構成するパーツにオープンワーク加工を施すことにより、薄型ながら奥行きを感じられる多層構造を見ることができる。こちらもケースバックはトランスパレントであり、極限まで肉抜きされたローターや受け、そして内部の歯車が動く様子を鑑賞することができる。共通して、パーペチュアルカレンダーは理論上2100年まで調整が不要だ。
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