リサイクル素材を時計のパーツに用いて、循環型の時計産業を目指すための試みとして「ルミノール マリーナ eスティール」を発表した。ケースをはじめとする外装パーツには、リサイクル素材で構成されたeスティール™️を使用し、持続可能な社会への行動を促進している。
リサイクル素材を多用
パネライはWatches & Wonders 2021の新作として、リサイクル素材がテーマの「ルミノール マリーナ eスティール™️」を発表した。同社が環境保護に対する取り組みのひとつとして提案したのが、時計の素材に循環型のリサイクル素材を用いるという提案だ。
自動巻き(Cal.P.9010)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。eスティール™️(直径44mm、厚さ15.45mm)。300m防水。105万6000円(税込み)。
今回のモデルで採用されたeスティール™️は、新しいリサイクルベースの素材から成るスティール合金である。ケースや裏蓋、リュウズプロテクター、ダイアルに使用されており、時計の総重量(152.4g)の58.4%に相当する98gがこの素材でつくられている。従来のステンレススティールと同様の基準を満たしており、300mの防水性能を確保している。
合わせられる軽量のファブリックストラップの素材には、リサイクルされたPETが使用されている。そしてこのモデルが収納される専用のボックスにも、リサイクル素材を使うという徹底ぶりだ。
サテンとポリッシュのコントラストが際立つ、ブランドのアイコンとなったルミノールケースには、3種類のダイアルカラーが与えられた。ブループロフォンド(ネイビー)、グリジオロッチャ(グレー)、ウェルデスメラルド(カーキ)がラインナップされ、付属するストラップのこれらのカラーに合わせている。ウェルデスメラルドのモデルに関しては、パネライのブティックとeコマース限定で販売されるので注意したい。
搭載されるムーブメントは、約72時間のパワーリザーヴを備えた自動巻きキャリバーP.9010だ。時分針の他の表示をスモールセコンドとデイトに絞ることで、シンプルながら実用性に富んだ時計に仕上がっている。
持続可能な社会の実現に向けて舵を取るパネライ。限りある資源を循環させ、地球環境に負荷をかけない時計製作を行うために、一歩前進を試みたのである。
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