モンブラン【2021 新作】ふたつのフェイスを切り替える「モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション8」

2021.05.04

モンブランは新作「モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション」を発表し、世界限定8本のみが販売される。ダイアルにシャッター機構を備え、ふたつの異なるフェイスを切り替えて表示することが可能だ。

モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション8

モンブラン「モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション8」
手巻き(Cal.MB M67.60)。61石。1万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KWG(直径50mm、厚さ18.9mm)。30m防水。世界限定8本。参考価格25万ユーロ(税込み)。2021年5月発売予定。


“変身”するダイアル

モンブランはWatches & Wonders 2021の新作として、輝くブルーカラーをまとう「モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション」を発表した。このモデルは19年のSIHHで初披露され、グレーのダイアルを採用した同型機が8本限定で販売されたが、バリエーションを追加した今年はネイビーブルーのダイアルを備え、前作同様8本限定で販売される。

本作のベースとなった「メタモルフォシス」は2010年に発表され、5年間もの技術開発期間を経て開発した、特殊機構を備えるモデルだ。特徴的なティアドロップケースに収められたダイアルの一部がシャッターになっており、ケースサイドのレバーをスライドさせることで、通常の時間表示からクロノグラフへと変身を遂げるのだ。この類を見ない機構は、06年にモンブランが吸収したマニュファクチュールであるミネルバが持つ技術力とともに開発され、現在においても進化を続けているのである。

 19年に初披露された、グレーダイアルの同型機である「モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション8」では、メタモルフォシスから更なる進化を遂げた。プロトタイプの製造に計り知れないほどの時間を費やし、718個ものパーツから成る自社製ムーブメントMB M67.60を完成させたのだ。ふたつのフェイスを切り替える際に連動する部品の数は320以上で、ミニッツリピーターのメカニズムに類似したケースサイドのレバーによって操作させる。

モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション8

固定部品と可動式のシャッターで構成されており、ユーザーの任意で選択したフェイスを開閉することが可能。シャッターが閉じている状態では、24時間スケールとデイ&ナイト表示に囲まれたドーム型の北半球が回転し、6時位置で第2時間帯を表示する。12時位置では、ブルーのヒゲゼンマイと18本のチラネジを備えたテンワが、1万8000振動/時というロービートで時を刻んでいる。

モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション8

シャッターが開いた状態では、12時位置のテンワが、同社が特許を取得している「エグゾトゥールビヨン」として真の姿を現す。太陽を模した独自の機構を持つトゥールビヨンは、透明なサファイアクリスタル製のブリッジに支えられているため、機構を遮ることなく鑑賞できるのだ。また6時位置には、アベンチュリンを背景にした立体的な月が現れる。これは、地球を公転する実際の月と同じように回転するというもので、122年に1日の誤差しか生じない高精度を誇る。一方で時分針と6時位置の地球は、フェイスに関係なく動作する。操作性はシンプルで、ムーンフェイズ以外の調整はリュウズ操作のみで完結する。

 本作のダイアルは、アベンチュリンディスクの星空と相性の良いネイビーブルーが採用された。ロジウムコーティングを施したアラビア数字が植えられ、中央部のギヨシェパターンがダイアルに表情を与えている。


Contact info: モンブラン コンタクトセンター Tel.0120-99-8291


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