モンブランは「モンブラン ヘリテイジ パーペチュアルカレンダー リミテッドエディション 100」の新しいバリエーションを追加した。18KRGケースとブラウンカラーのダイアルを組み合わせ、ヴィンテージウォッチらしい雰囲気をつくり出した。世界限定100本のみ販売される。
ヴィンテージ調の永久カレンダー
モンブランはWatches & Wonders 2021で「モンブラン ヘリテイジ パーペチュアルカレンダー リミテッドエディション 100」の新しいバリエーションを発表した。19年にお披露目されたホワイトダイアルのモデルに続く2作目で、18KRGケースに新しいダイアルが与えられた。
自動巻き(Cal.MB 29.22)。77石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRG(直径40mm、厚さ12.25mm)。50m防水。世界限定100本。319万円(税込み)。2021年6月発売予定。
ドーム型のダイアルは、ミネルバの歴史的な腕時計のような仕上がりだ。温かみがあるブラウンカラーの色調はヴィンテージウォッチを彷彿とさせ、職人による熟練の技と時間をかけた工程によって製作される。
はじめに中心のサンレイ装飾と時間表示リングにグレイン仕上げを施した後、ベージュからブラウンまでのさまざまな色を中心から放射状に彩る。中央は明るく、外側に向かうにつれて濃い色になるように半透明のラッカーを何層も塗り重ねられ、サンレイ模様を引き立てようにカラーリングされる。その結果ダイアルはコントラスト豊かな質感を実現し、18KRGケースの色調と相まって上品な印象を感じさせる。
本作に搭載されている自社製キャリバーであるMB 29.22は378個のパールから構成され、開発までに3年の期間を費やした。そのうち259個はパーペチュアルカレンダーの機構に関連するパーツである。特筆すべきは、カレンダー機構を動作させるためのレバーを一切使用せず、一般的なものとは対照的に歯車とカムだけで構成されている。
この特許を取得した新しい機構により、リュウズを双方向に動かして時間調整を行うことが可能である。これはレバー式では不可能な操作で、パーペチュアルカレンダー表示の修正が一段と楽になったのだ。また、操作を行うことでムーブメントを壊してしまう可能性がある場合、安全機能が働いて、午後6時から午前12時の間は設定ができないような仕組みを採用している。またムーンフェイズは、理論上122年調整が不要な高精度なものだ。モンブランは、いくつもの歯車とカムによって、より実用的な複雑機構を実現したのである。
世界限定100本で販売される本作は、ヴィルレのマニュファクチュールで丁寧に製作されている。希少性が高く、魅力が詰まった1本に注目してみてはいかがだろうか。
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