ルイ・ヴィトンは、エクスクルーシブな超複雑ムーブメントにインパクトの強いヴァニタス(ラテン語で「人生の虚しさ」や「地上のあらゆるものの儚さ」)のモチーフを組み合わせることで、文字盤に驚嘆のスペクタクルを描き出した「タンブール カルペ・ディエム」を完成させた。優れた技巧を結集したこのタイムピースは、オート・マタ(自動人形)の歴史に新たな章を刻み込んだ。
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「タンブール カルペ・ディエム」
2時位置の蛇を象ったプッシュボタンを押すとダイアルのミニチュア劇場が手元で開幕し、登場人物であるスカルと蛇がオートマタの役割を演じて針の代わりに時を告げる唯一無二のタイムピースが完成した。
「タンブール カルペ・ディエム」は4 つの機構が組み込まれた複雑時計だ。ジャンピングアワー、レトログラードミニッツ、パワーリザーブディスプレイ、そしてオートマタが組み込まれている。時間はオンデマンドで表示される。そのために必要な操作は、ケースの右サイドにある、蛇の形をしたプッシュボタンを押すだけだ。中央の蛇の頭が持ち上がり、スカルの額にうがたれたアワー表示窓が姿を現わすのと同時に、蛇の尾が揺れ動いて、パワーリザーブを示すアワーグラス(砂時計)の下に位置する分表示を指し示すのだ。
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スカルの形に組み立てられたキャリバー LV525
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当代最高峰のアーチストによるエナメルと彫金細工
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15世紀より、スカル、骸骨、砂時計は、過ぎゆく時間の寓喩(ぐうゆ)として懐中時計や柱時計に描かれていた。ヴァニタスと呼ばれるこうした図像をアップデートするため、ルイ・ヴィトンはそれぞれの要素を現代的に再解釈し、スイスが誇るトップクラスの職人アニタ・ポルシェにエナメル製作を、ディック・スティーンマンに彫金作業を依頼。蛇とダイアルのエナメル加工は、50 時間以上の作業を要した。ケースのプッシュボタンの上で横顔を見せる蛇に命を与えようとしたディック・スティーンマンは、なめらかに浮き上がるようにゴールドを全てハンドメイドで彫金することで、蛇が這って進む様子を見事に表現している。
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https://www.webchronos.net/news/42609/