ケースの厚さがわずか2mmという世界最薄の機械式時計として登場し、2020年に製品化された「アルティプラノ アルティメート コンセプト」。2021年の新作は、メゾン発祥の地、ラ・コート・オ・フェの緑豊かな風景に着想を得て、グリーンを基調としたカラーリングが採用された。
メゾン発祥の地へのトリビュート
ピアジェは、Watches & Wonders 2021の新作として「アルティプラノ アルティメート コンセプト」の新たなカラーリングを発表した。このモデルは2018年にコンセプトモデルとして発表された後、20年に市販化され、年々バリエーションを増やしている。ケースの厚さわずか2mmの機械式時計を作り上げ、それを市販化した事に業界全体が驚愕した。20年に開催された第20回ジュネーブ時計グランプリ(GPHG2020)において、最高峰の賞である「金の針賞」に輝いたことは記憶に新しい。
手巻き(Cal.910P-UC)。13石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約44時間。コバルト合金(直径41mm、厚さ2.0mm)。2気圧防水。4928万円(税込み)。
薄型のムーブメント開発に力を注いできた同社の歴史は、1957年に完成したキャリバー「9P」に始まった。それから3年ごには、当時世界最薄を記録した自動巻キャリバー「12P」が登場。その後は半世紀以上にわたり、自動巻き、スケルトナイズ、手巻きクロノグラフなどを搭載する機械式時計の分野において、幾度もの「世界最薄」という記録を作り上げてきた。アルティプラノ アルティメート コンセプトは、同社の長い歴史の集大成である。
今作は、長い歴史を持つピアジェ発祥の地であるラ・コート・オ・フェへのトリビュートとして発表された。スイスのジュラ山脈に位置するこの村は、創設者ジョルジュ=エドワール・ピアジェが1874年に自身の名前を冠した時計ブランドを創設した場所である。ジュラ地方は自然豊かで丘陵や渓谷などがあり、特にラ・コート・オ・フェは森林に覆われ、春から夏にかけての青々とした景色から、グリーンカラーを時計に取り入れた。
コバルト合金製のケースと一体になった地板に取り付けられたダイアルや、それを囲む受けなどにグリーンを取り入れ、アリゲーターストラップとカラーリングを合わせることで、コバルトとの美しいコントラストを生んでいる。2時位置と3時位置の間には、メゾンの創業年である“1974”という数字を刻んだ。
Contact info: ピアジェ コンタクトセンター Tel.0120-73-1874
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