パルミジャーニ・フルリエが2020年に発表した「トンダ GT」コレクションに、2種類の新たなバリエーションが追加された。ダイアルはシルバーとブラックのインダイアルの組み合わせで、ケースはSSと18Kローズゴールドが用意されている。
バイカラーダイアルでコレクションを充実
「神の手を持つ時計師」と評されるミシェル・パルミジャーニが興したマニュファクチュールであるパルミジャーニ・フルリエは、新しいカラーリングのダイアルを採用する「トンダ GT」のバリエーションを追加した。このコレクションは2020年に誕生し、ラグジュアリースポーツウォッチらしく上品でありながら高性能な、デイリーユースに適したスペックを備えている。これまでに発表してきた、シンプルでクラシックな「トンダ」や「トリック」とは異なるコンセプトで、戦略的なアプローチだ。
今回発表されたふたつのモデルに共通するのは、スタイリッシュなバイカラーのダイアルだ。シルバーをベースとしたブラックのインダイアルとの組み合わせは、古くから多くのダイアルに用いられており、「逆パンダ」の呼び名で親しまれている。
16年発表の、スプリットセコンドを備えた「トンダ クロノール アニヴェルセール」に新しい解釈を与えたケースデザインで、手首に沿うしずく型のラグやクロノグラフのプッシュボタン、細かな溝が施されたベゼル、ケースと一体型のブレスレットなどはベースモデルを踏襲。
トンダグラフ GT スティール/シルバーブラック
トンダグラフGTという名前こそ同じだが、ふたつの新作にはわずかな違いがある。ステンレススティール製のケースを採用するこのモデルは、クロノグラフの他にアニュアルカレンダーを備えているのだ。同社が開発した自動巻きキャリバーPF403を搭載しており、ベーシックな“横目”配置のクロノグラフ中に、もうひとつの付加機構を目立たせることなく上手く溶け込ませている。
自動巻き(Cal.PF043)。56石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SS(直径42mm、厚さ13.7mm)。100m防水。ラバーストラップ仕様:234万3000円(税込み)。SSブレスレット仕様:247万5000円(税込み)。
日付は12時位置の窓に大きく表示されているが、3時位置のスモールセコンド部分に小窓が設けられ、“MONTH”の文字の隣に設けられた小窓に月が表示されるのだ。通常のアニュアルカレンダー同様、年に一度の2月から3月へ切り替わる際には調整が必要になるが、デイリーユースには大いに役立つだろう。
トンダグラフ GT ローズゴールド/シルバーブラック
軽快でスポーティな印象の前者に対し、ケースとブレスレットにローズゴールドを採用する後者は、その外観から重厚感が伝わってくる。ステンレススティールのモデルと同様に、人間工学に基づいてデザインされた一体型のブレスレットを備えており、ポリッシュとサテンを使い分けた美しい仕上げが魅力だ。
自動巻き(Cal.PF071)。42石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KRG(直径42mm、厚さ14.3mm)。100m防水。ラバーストラップ仕様:519万2000円(税込み)。SSブレスレット仕様:829万4000円(税込み)。
クロノグラフとビッグデイト表示を備える本作が搭載するのは、約65時間のパワーリザーブを備えるキャリバーPF071。スイスクロノメーターの認定を受ける高い精度を誇り、垂直クラッチ方式を採用する一体型のクロノグラフ機構は、いかにも高級機らしい。トランスパレントのケースバックからは、手作業によって施された美しい装飾を鑑賞することができる。
Contact info: パルミジャーニ・フルリエ Tel.03-5413-5745
https://www.webchronos.net/news/53082/
https://www.webchronos.net/news/53044/
https://www.webchronos.net/news/49891/