モンブランは、1921年に発明されたインク式クロノグラフ「タイムライター」の誕生200周年を祝い、「モンブラン スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ リミテッド エディション200」を発表した。ゴールドカラーのダイアルに、ディスク表示のクロノグラフ表示が特徴だ。
ニコラ・リューセックの発明を讃えるリミテッド エディション
モンブランは、スターレガシーコレクションに新作を追加した。今回発表された「モンブラン スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ リミテッド エディション200」は、フランス人の時計師ニコラ・マシュー・リューセック(1781〜1866年)が1821年に発明したインク式クロノグラフ「タイムライター」の誕生200周年を祝う限定200本のモデルだ。
自動巻き(Cal.MB R200)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径44.8mm、厚さ15.12mm)。50m防水。世界限定200本。104万9400円(税込み)。2021年9月発売予定。
彼にとって1820年代の10年間は、最も輝かしい時代だった。21年の9月1日、彼はパリの競馬場で「優勝馬だけではなくゴールラインを横切る後続のすべて馬が、規定のレース距離を走行する時間を連続して計測することを意図したクロノメーター」をテストしていたという。
この計測は、それぞれの馬がゴールラインを通過した瞬間に、ふたつの回転カウンター上に黒い印をつける、固定式のペン先を用いて行われた。それから数週間後、彼はパリの国立科学アカデミーこのメカニズムを発表し、世界初のインク式クロノグラフの発明者となった。
この時代に採用されたディスク表示のクロノグラフは、今回の新作のデザインとムーブメントにも影響を与えている。ホワイトとゴールドカラーの調和が美しい外観は、オリジナルモデルにインスパイアされたものだ。
オリジナルの意匠を残す特別なダイアル
今作のダイアルはニコラ・リューセックの歴史的な発明から着想を得ており、ベース部分は伝統的なギョーシェ・グランドルジュ装飾が施されている。
「タイムライター」のアイコニックなデザインにならい、ふたつのドーム型回転式クロノグラフディスクが、ダイアルの下部で機能する。左側は60秒積算計、右側は30分積算計だ。また、ブルーカラーの針はふたつの積算計の間に固定されており、時間計測にインクを使用したオリジナルを彷彿とさせる。
オフセンターの時分表示は、ローマ数字を配したふくらみのあるアワーサークルがクラシカルな雰囲気を生み、その中央にはゴールドカラーのサンレイ仕上げが施され、光の加減や差し込む角度で異なる表情をつくる。
ダイアル外側のリングには、ニコラ・リューセックの名前と“Homage 200 ans(200周年に敬意を表す)”の文字があしらわれている。加えて6時位置の日付窓には、2本の青いネジで固定された窓枠がついている。
マニュファクチュールキャリバーMB R200を搭載
「モンブラン スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ リミテッド エディション200」が搭載するCal.MB R200は、自社製の自動巻き モノプッシャークロノグラフムーブメントだ。
操作性に優れたコラムホイール式で、パーツが機能する様子はトランスパレント仕様のケースバックから眺められる。輪列とクロノグラフ機能は垂直クラッチによって接続・切断され、クロノグラフの始動にロスがほとんどない。
また、時刻と日付の迅速なリセットメカニズムは、ふたつのタイムゾーン間を移動する旅行者にとって実用的な機能だ。これらのインジケーターは分針の位置に影響を与えることなく、時計回りもしくは反時計回りのどちらかにリセットすることができる。
Contact info: モンブラン コンタクトセンター Tel.0120-99-8291
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