ヴァシュロン・コンスタンタンがレディスウォッチにフォーカスした時計展示会を開催

ヴァシュロン・コンスタンタンは、約2世紀にわたり製作してきた女性用時計の展示会を開催する。東京と大阪にある国内4カ所のブティックを巡回展示し、美しいレディスウォッチの数々を見ることができる貴重な機会だ。

ヴァシュロン・コンスタンタンと女性用時計

　ヴァシュロン・コンスタンタンは、これまでに製作した膨大な数のアーカイブピースの展示会を毎年行っている。東京では銀座と新宿伊勢丹、大阪では大丸心斎橋と阪急梅田の、国内4カ所のブティックを巡回展示される。

　今回行われる展示会のテーマは女性用時計だ。女性たちは、腕時計の比較的早い段階から、時計製造に深い関心を抱いていた。デザインや搭載する機能から見て取れるように、その多くはジュエリーとして時計を身に着けることで、自身の装飾を引き立てることが目的だったという。女性用として製作された時計の歴史は1815年まで遡る。ケースにはガーネットの花や動植物をモチーフにした装飾が施されており、メゾンが早くから女性用の時計の製作に注力していたことがわかる。

　時代の変化とともにバリエーションに富んだデザインが次々と生まれ、ファッションのトレンドや女性の社会的地位に合わせて時計も変化。自身に完璧にフィットするオートクチュールのように、これらの女性用時計は夢や情熱を掻き立てるのだ。

膨大なヘリテージ コレクションから厳選

　今回の展示会では、長い歴史を持つヴァシュロン・コンスタンタンが約2世紀にわたって創作した時計が一堂にそろう。ブランドがプライベートに保存しているヘリテージ コレクションの中から厳選され、着用されたシーン別に紹介される。

　特別なイベントのために服をデザインする“仕立て屋”と同じようにして、ヴァシュロン・コンスタンタンがそれぞれのシーンでまとうファッションに合ったモデルが選ばれた。夜会やティータイム、ランチタイム、カクテルパーティーなどのシーンに分けられたラインナップの中から、ここでは展示される一部を紹介する。

ガラディナー（夜会）

　夜会で存在感を放つ時計は、繊細を極める宝石のセッティング技術が多用されていた。ストラップにプラチナやゴールドを用い、快適な装着感をもたらすブレスレットと同じような感覚で身に着ける腕時計が作られた。またアールデコ様式が世に浸透した時代には、オーバルやレクタンギュラー、スクエアなどのフォルムが生まれた。

アフタヌーンティータイム

　ヴァシュロン・コンスタンタンは、早い時期から女性用の複雑時計の需要に応えており、クォーターリピーターを搭載した懐中時計は、19世紀初頭から裕福な顧客型の需要が多かった。時計が見えづらい夜間に時刻を知るために使われた機能だが、裕福な所有者同士の会話のきっかけをつくるには効果的だったという。

ランチタイム

　曲線を用いた有機的なデザインを持つアール・ヌーヴォーから、幾何学模様をモチーフにしたアール・デコへと変化を迎えた1920年代には、それに伴って時計のデザインも変化した。当時は、品を重んじる食事中に時刻の確認をすることは非常に無礼だという考えがあり、ダイアルを隠すシークレットウォッチが人気を博した要因のひとつだった。

展示会スケジュール

今回の展示会は、ヴァシュロン・コンスタンタン ブティックの銀座店、大丸心斎橋店、新宿伊勢丹店、阪急梅田店の順で巡回する。各店舗の日程を確認のうえ、是非とも足を運んでみてはいかがだろう。

ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック 銀座店

【日程】2021年8月19日（木）～9月8日（水）
【営業時間】10時～20時（定休日なし）
【場所】ヴァシュロン・コンスタンタン 銀座ブティック 2階
東京都中央区銀座 7-8-8
【お問い合わせ】 03-3569-1755

ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック 大丸心斎橋店

【日程】2021年9月11日（土）～9月20日（月）
【営業時間】10時～20時 （定休日なし）
【場所】大丸心斎橋店 本館6階
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
【お問い合わせ】06-6271-1231（代表）

ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック 新宿伊勢丹店

【日程】2021年9月24日（金）～9月29日（水）
【営業時間】10時～20時（定休日なし）
【場所】伊勢丹新宿店 本館5階
東京都新宿区新宿3-14-1
【お問い合わせ】 03-3352-1111（代表）

ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック 阪急梅田本店

【日程】2021年10月2日（土）～10月6日（水）
【営業時間】10時～20時（定休日なし）
【場所】阪急梅田本店 6階
大阪府大阪市北区角田町8-7
【お問い合わせ】06-6361-1381（代表）