モンブラン銀座本店でアート作品を楽しめる特別展を開催中

2021.08.26

モンブラン銀座本店では、江原梨沙子・大谷陽一郎2人展「孤帆(こはん)の遠影」を開催中だ。ショーウィンドウや店内に気鋭の若手アーティストによる作品が展示され、美術館のような店内空間を作り出している。会期は2021年10月29日(金)までを予定している。

モンブラン銀座本展


アートな空間が広がるブティック

 モンブランは、The Chain Museumのプロジェクトに賛同し、日本に行ける旗艦店「モンブラン 銀座本店」でアート展を開催している。

作品展

The Chain Museumとは
新しいコンセプトの店舗を展開する実業家 遠山正道氏と、新進気鋭のクリエイター集団「PARTY」が発信する、「アートの次のあり方をつくる」というテーマを掲げたプロジェクト。アートと個人の関係を変革させ、アートを自立したもの、自由なものにしていくことを主張。彼らが行うさまざまな活動の中で、アートと人間の新たな関係性を提案し続けている。

 110余年前から「筆記文化」をリードし続け、人と人との文字を通したコミュニケーションを作り上げてきたモンブランは、The Chain Museumの活動に深く共鳴。2018年にリニューアルしたモンブラン銀座本店を舞台に、20年3月から多くのアーティストによる特別展を開催してきた。

 第4回目となる今回は、江原梨沙子氏・大谷陽一郎氏2人展「孤帆(こはん)の遠影」を開き、ショーウィンドウとブティック店内で、新作を含む作品の展示・販売を行っている。モンブラン銀座本店では、製品を販売する店舗だけにとどまらず、新しい人と人とのコミュニケーション空間を作り出している。


テーマは「アジアへのまなざし」

 作品展のテーマは「アジアへのまなざし」だ。本展タイトル「孤帆の遠影」は、唐代の詩人、李白が書いた詩に由来する。この詩が描くのは、船に乗って大河へと旅立つ友人を送る日の美しい風景。アジアは、それぞれの地域に独自の文化を持ちながらも、急速な西洋化の中でいくつかの転換期をむかえたという歴史がある。

 今回招かれた江原梨沙子氏は、日本をはじめとするアジアモチーフや日常の思考をもとにした“理想郷” をテーマとした作品を手がける。日本画、油絵、フレスコ画などで用いられる技法を使い、新たな絵画の可能性を研究している。

仏像

今回展示されている作品は、中央アジア地域最大規模の石窟群である「ジキル石窟」から着想を得たもの。この石窟は、宗教的な背景を持つがゆえに略奪と破壊が繰り返されたという歴史があり、今でも姿を変えずに残っているという。江原氏はこの石窟に描かれた仏像などのモチーフを、独自の解釈でひとつの絵画に仕上げた。


 一方の大谷陽一郎氏は、漢字に込められたエネルギーを解放し、絵でありひとつの詩でもある、東アジアの人々の感覚に共鳴するような作品を創作している。

漢字

今回の展示会で発表された新作は、水面という普遍的な心情表現を出発地点とし、そこに映り込む景色の揺らめきを表現したという作品だ。遠くから見ると点描画のようにも見えるが、近づくと同音の漢字が重なり合って像を結んでいることが分かる。

江原梨沙子・大谷陽一郎2人展「孤帆の遠影」

【開催日時】2021年7月30日(金)〜10月29日(金)(予定)
【場所】モンブラン銀座本店 東京都中央区銀座7丁目9-11
【電話番号】03-5568-8881


Contact info: モンブラン コンタクトセンター Tel.0120-99-8291


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