アーミン・シュトロームは「トリビュート1」の新作として、ブラックダイアルとブルーダイアルのバリエーションを追加した。今年6月に発表された「トリビュート1」は、細部にまで手仕上げが施されたシンプルなドレスウォッチである。
話題を呼んだアーミン・シュトロームのドレスウォッチに新色が追加
独自機構のレゾナンスやコンスタントフォース機構を備えた複雑時計を得意とするアーミン・シュトローム。同社が今年6月、シンプルなドレスウォッチである「トリビュート1」をわずか25本限定で発表したことは記憶に新しい。今回発表されたのは、そんなトリビュート1のカラーバリエーション2種である。ブラックまたはブルーに彩られた今作は、それぞれ100本のみの数量限定販売となる。
精悍な印象のブラックダイアルモデル。控えめなサイズのケースは5気圧防水を備えており、ドレスウォッチとしてはもちろんのこと、日常使いにも適している。手巻き(Cal.AMW21)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約100時間。SS(直径38mm、厚さ9mm)。5気圧防水。世界限定100本。198万円(税込み)。
「トリビュート1」は、同社の代表作である「グラヴィティ・イークォル・フォース」や「ミラード・フォース・レゾナンス」のような大胆なスケルトン構造を採用していない。5時位置に開口部を設け香箱を露出させているものの、それ以外の機構はプレートの下に収められている。
ブラックダイアルモデルと同じく100本限定のブルーダイアルモデル。シンプルなデザインだが、ダイアルとその外周に施されたグレナージュ仕上げのコントラストや丁寧に磨き上げられたブリッジが、見る者の心を奪う。手巻き(Cal.AMW21)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約100時間。SS(直径38mm、厚さ9mm)。5気圧防水。世界限定100本。198万円(税込み)。
しかしながら、このモデルが間違いなくそれらの代表作と同じ血を引いていると思わせるのは、モダンな印象のデザインと、細部にまで施された手仕上げによるものだろう。香箱を支えるホワイトゴールド製のブリッジは、完璧な鏡面を作り出すために12時間を要しており、香箱やアイコニックな形状の針も同様に、多くの時間をかけて仕上げが施されている。ダイアルをオフセットすることで生まれた余白部分のプレートには、グレナージュ仕上げが施され、ダイアルに奥行きを与えている。
ケースバックから鑑賞することができるブリッジやテンプ受けも丁寧に仕上げられている。ペルラージュ、コート・ド・ジュネーブ、面取りなど、見る者に感動を与えてくれるほどの妥協のない仕上がりだ。2時位置にセットされたリュウズは、装着時に手の甲に当たりにくい仕様になっており、細かな配慮が感じられる。
ドレスウォッチをテーマに、モダンに仕上げられた「トリビュート1」。その妥協なき時計作りの姿勢は、今回の新作にもしっかりと受け継がれている。
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