ジン、F-4ファントムⅡ戦闘機の退役を記念した日本限定モデルを発表

2021.10.24

ジンは、航空ファンの人気も高く「ファントム」の愛称で知られる、F-4ファントムⅡ戦闘機の退役を記念し、日本限定モデルの「556.F-4」を発表した。特徴的なダイアルには、この戦闘機を配備していた航空自衛隊の飛行隊のマークが配されており、個性的なデザインに仕上がっている。限定本数は100本と希少性も高く、ヘルメットバッグがセットである点も航空ファンは見逃せないだろう。

556.F-4


飛行隊のマークが彩る個性的な日本限定モデル

 ジンが今回発表した新作「556.F-4」は、「ファントム」の愛称で知られる戦闘機「F-4ファントムⅡ」の日本での退役を記念して製作された、100本のみ製作される日本限定モデルである。

556.F-4

ジン「556.F-4」
自動巻き(Cal.cSW200-1)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径38.5mm、厚さ11mm)。20気圧防水。日本限定100本。33万円(税込み)。2021年11月発売予定。

F-4ファントムⅡ戦闘機は、日本でもF-4EJの名称で航空自衛隊により1971年から運用されてきた、米マクドネル・ダグラス社製の航空機だ。アメリカやイギリス、ドイツなどの採用国で次々と退役する中、2020年12月、ファントム最後の戦闘機部隊である百里基地301飛行隊が、F-4ファントムの運用を終了。21年3月17日には、岐阜基地飛行開発実験団にてラストフライトを終えて、日本におけるすべてのF-4ファントムⅡ戦闘機が完全に退役した。

ダイアルに配した8つの飛行隊とF-4ファントムⅡ配備時の所在基地
1時位置:第301飛行隊(茨城県百里基地、宮崎県新田原基地、茨城県百里基地)
2時位置:第302飛行隊(北海道千歳基地、沖縄県那覇基地、茨城県百里基地)
4時位置:第8 飛行隊(青森県三沢基地)
5時位置:第305飛行隊(茨城県百里基地)
7時位置:第306飛行隊(石川県小松基地)
8時位置:第304飛行隊(福岡県築城基地)
10時位置:第303飛行隊(石川県小松基地)
11時位置:偵察航空隊 第501飛行隊(茨城県百里基地)

 約50年の間活躍したファントムを称える、この特別な556.F-4は、必要最低限の機能に特化したジンを代表するパイロットウォッチ「556.A」をベースとしている。本作のダイアルには、航空自衛隊でF-4ファントムⅡ戦闘機を配備していた8つの飛行隊のマークが一堂に並んでおり、世にも珍しい1本だ。飛行隊のマークは、地域に由来するものやキャラクターなどさまざまで、実際に航空機の機体に配されていることが多い。

 サファイアクリスタル製の風防と20気圧の防水性能を備えたステンレススティール製のケース、全体にサテン仕上げを施した、ソリッド感の高いデザインはベースモデルと変わりない。また、トランスパレント仕様になったケースバックからのぞくローターには、F-4ファントムⅡ戦闘機の公式キャラクター「Spook(スクープ)」があしらわれている。

556F-4

自動巻きのローターにあしらわれたファントムの公式キャラクター「ファントム ザ スプーク」。マクドネル・ダグラス社の技術デザイナーが気まぐれで作ったとされ、その怪しげな見た目からスプーク(幽霊)と呼ばれるようになったという。搭載するムーブメントはセリタのSW200-1で、堅牢なケースによってDIN8309の耐磁性を備えている。

 プロフェッショナルの高い要望に応えるパイロットウォッチとしての優れた機能性に、随所にファントムの要素を散りばめた本作は、希少なコレクターズアイテムだ。

付属品として、556.F-4のダイアルと同様、飛行隊のマークのパッチをつけたヘルメットバッグがセットになっている。もちろん非売品で、ここでしか手に入らない。


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