モリッツ・グロスマンが世界限定13本のレアモデル「バックページ・ブルー」を発表

2021.11.26

モリッツ・グロスマンから新作「バックページ・ブルー」が発表された。卓越した技術を誇るマニュファクチュールが設計したキャリバー107.0 は、基幹ムーブメントを反転しており、鮮やかなブルーとポリッシュ仕上げを施したパーツの輝きがデザインを際立てる。この特別なユニークピースは世界限定13本のリミテッドモデルだ。

バックページ・ブルー

  • モリッツ・グロスマン バックページ・ブルー

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反転したムーブメントを搭載するバックページは、角穴車の3 段のサンバースト仕上げやブラックポリッシュを施した丸穴車などモリッツ・グロスマンの精微な仕上げをダイヤル側に見ることができる。テンプに沿って大きくカットアウトしたプレート越しに、歯車などパーツの動きをじっくりと見ることが可能。6時位置にあるスモールセコンドの受けにはゴールド製のシャトンと平型ネジが用いられており、ダイヤルのアクセントカラーとなっている。

 「バックページ・ブルー」は、鮮やかなブルーで彩られた、インデックスや目盛りのない、よりシンプルなモデルである。幅広のリブ模様の装飾が際立つプレートには、100万分の1ミリメートルという極薄のコーティングが施されており、深みのあるブルーに仕上げられている。このコーティングは変色など環境変化による影響を受けにくく、歯車やゴールド製のシャトン、そして3段のサンバースト仕上げを施した角穴車と見事なコントラストを成している。花模様のエングレービングが施されたテンプ受けもコーティングされており、鮮やかなブルーとパーツの輝きが調和しムーブメントの細部にまで及ぶ完璧な仕上げが一層際立つモデルだ。


芸術的な自社製キャリバー107.0

 モリッツ・グロスマンの自社製キャリバー107.0は、これまでのコレクションではケースバック側からしか見ることのできなかった美しいパーツをダイヤル側にセットするため新たに設計された。一見するとムーブメントを単純に反転させただけのように見えるが、実際には反転した歯車の回転方向を調整し適切に機能させるため多くのパーツが再設計されている。

モリッツ・グロスマン バックページ・ブルー

モリッツ・グロスマン「バックページ・ブルー」
自動巻き(cal.107.0)。24石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約42時間。ストップセコンド機能搭載スモールセコンド、グロスマン製プッシャー付き手巻き機構。PT(直径41mm、厚さ11.35mm)。世界限定13本。792万円(税込み)。

 丸穴車と角穴車の間に新たに追加された中間車が、香箱の回転方向とともにムーブメントの歯車全体を逆方向に回転させる。鏡に映したかのように反転した脱進機と調速機により、輪列は正しく動く。また、ヒゲゼンマイの巻き上げ方向も同じように反転している。基幹キャリバー100.1よりも大きくなった3/4プレートのサイズに合わせ、テンプ受けとガンギ車受けも再設計された。花模様が手彫りされた段差式テンプ受けとガンギ車受けはムーブメントの華やかなアクセントになっている。精巧なハンドエングレービングや丁寧な面取りなど、このふたつのパーツにはモリッツ・グロスマンの最上級の仕上げが施されている。


日の裏ブリッジ

モリッツ・グロスマン バックページ・ブルー

 ダイヤル側から日の裏車の輪列を見ることができるよう運針機構が再設計された。日の裏車と筒車の運針輪列は完璧にポリッシュ仕上げを施したブリッジの下にセットされている。時刻調整機構はキャリバー107.0のケースバック側にセットされているため、時刻合わせの際にはムーブメントの裏側からダイヤル側へと輪列が駆動する。レイアウトを最適化したことで、ダイヤル側に香箱と角穴車のための十分なスペースができた。


ストップセコンド機能搭載のプッシャー付き手巻き機構

モリッツ・グロスマン バックページ・ブルー

 新設計されたキャリバー107.0 では駆動する手巻きおよび針設定機構をケースバック側から見ることができるようになった。ほぼすべての部品が鏡に映したかのように反転した構成となっているが、プッシャーは同じ位置で機能するよう設計されている。また、ストップセコンド機構も再設計された。リュウズを引き出すと、カンヌキが作用し時刻修正モードへと切り替わり、同時に中央へと伸びるプッシュバーを介してブレーキばねに伝えられ、テンプが停止する。プッシャーを押してムーブメントがリスタートした後、ブレーキばねとプッシュバーは静止位置に戻る仕組みだ。


Contact info: モリッツ・グロスマン ブティック Tel.03-5615-8185


懐中時計のヴィンテージロゴを採用したモリッツ・グロスマン 2020新作「ハマティック・ヴィンテージ」

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