モダンなデザインに18世紀ジュネーブの偉大な時計製造の伝統を反映する、オープンワークのサファイアクリスタル製のダイアルを用いた「トラディショナル・コンプリートカレンダー」の新作が登場。18Kピンクゴールドとホワイトゴールドの2モデルが展開される。
トリプルカレンダーと高精度ムーンフェイズを装備したキャリバー2460QCL/2を搭載
ヴァシュロン・コンスタンタンの「トラディショナル」は、啓蒙主義時代にジュネーブで活躍した時計職人の精神を継承するコレクションだ。そのトラディショナルに、コンプリートカレンダーを装備し、極めて洗練されたスタイルとなったのが今回発表されたふたつのモデルだ。
18Kホワイトゴールド、18Kピンクゴールドによる直径41mmのケースが、サファイアクリスタル製のダイアルで囲むオープンフェイスで登場する。現代的なデザインと時計製造の歴史遺産を融合したこの新しいスタイリングは、2019年に発表された「トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー」を想起させる。
自動巻き(Cal.2460QCL/2)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KPGケース(直径41mm、厚さ10.7mm)。30m防水。563万2000円(税込み)。
ケースバックにコインエッジの模様を刻むラウンド型ケースやレイルウェイのミニッツトラック、ドーフィン型の針といったクラシカルなスタイルを生かしながら、今回発表された新作「トラディショナル・コンプリートカレンダー・オープンフェイス」は、2種類の独特なモデルにモダンなデザインを採用した。
オープンワークのサファイアクリスタル製ダイアルからは、地板と受けにNAC処理を施し、アンスラサイトグレーに彩ったムーブメント、キャリバー2460QCL/2の姿を鑑賞することができる。高精度なムーンフェイズを加えたトリプルカレンダー表示は、機能的で現代的なスタイルを通じて一段と深みを増した。
機構を鑑賞できる“オープンフェイス”スタイル
「トラディショナル」コレクションの特徴でもある段差をつけたケースとラグ、コインエッジの模様を刻むケースバック、細身のベゼル、レイルウェイのミニッツトラック、2面のファセットを刻むドーフィン針、ゴールド製のバトン型インデックスなどの特徴は、これらふたつのモデルのデザインにも反映されている。
自動巻き(Cal.2460QCL/2)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KWGケース(直径41mm、厚さ10.7mm)。30m防水。563万2000円(税込み)。
NAC処理でアンスラサイトグレーに仕上げられたムーブメントの構造がケースの表と裏から完全に眺められるデザインは、メカニズムの力強い姿を引き立てる。日付を表示するセンター針が指すフランジ部をスレートグレーオパーリンで彩り、これに囲まれたサファイアクリスタルによるダイアルのアッパー部にも同じくスレートグレーで彩ったギヨシェ彫りの模様とゴールド製のアプライドによるアワーマーカーが配されている。
このように3つの部分で構成されたダイアルでは、窓で表示するタイプの曜日と月に用いられたサファイアのディスクも見渡せる。月をリアルな姿でふたつ配したムーンフェイズのディスクもまた、サファイアの半透明なマスクによって覆われている。こうした透過構造により、表面に縦方向に独自の仕上げを施した地板と受けをはじめ、各種のムーブメント部品を鑑賞することができる。
また、オープンフェイスのデザインは本作の技術的な特徴をも際立たせている。すなわちトリプルカレンダーの名でも知られるコンプリートカレンダーだ。このカレンダーは日付、曜日、月を表示し、さらにムーンフェイズが加わる。
Contact info: ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755
https://www.webchronos.net/news/71969/
https://www.webchronos.net/news/63367/
https://www.webchronos.net/news/63327/