ブライトリングとAOPAがパイロットを育成する「ブライトリング航空奨学金」の創設を発表

2021.12.24

ブライトリングの歴史的モデル「ナビタイマー」が、国際オーナーパイロット協会(AOPA)の公式タイムピースに選ばれてから、2022年で70周年を迎える。このことを記念してブライトリングとAOPAは、アメリカの青年がパイロット育成コースを修了するための費用を負担することを目的とした「ブライトリング航空奨学金」の創設を発表した。

ナビタイマー


次世代を担うパイロット育成のための新制度

 ブライトリングと国際オーナーパイロット協会(AOPA)は、非常に深い関係で結ばれている。約70年前にウィリー・ブライトリングがAOPAの会員のために新しいコンセプトを活かしたクロノグラフを開発したことからこの関係は始まり、当時(そして現在も)、AOPAは世界最大のパイロットクラブであり、米国のほぼすべての飛行士を会員としていた。

 1952年、ウィリー・ブライトリングが、パイロットが必要とするさまざまな航空航法計算が可能な“腕に装備する計器”を開発。その2年後、そのモデルは国際オーナーパイロット協会(AOPA)の公式タイムピースに選ばれた。このブライトリングと同協会のパートナーシップにより、コレクションで最も有名なモデルが生まれた。これが「ナビタイマー」誕生の経緯である。

ナビタイマー

 そして今回、AOPAのために製作したナビタイマーの誕生70周年を記念し、ブライトリングと同協会が共同で、若いパイロットのための新しい奨学制度「ブライトリング航空奨学金」の創設を発表した。この新しい制度について、ブライトリングのCEOを務めるジョージ・カーンは次のように語った。

「当時、ブライトリングもAOPAも、このパートナーシップの意義の大きさを想像することはできませんでした。しかし、このパートナーシップにより、単なる時計よりもはるかに大きな意義を持つ時計が生まれたのです。まさに象徴として」


「ナビタイマー」誕生の経緯となったAOPAとの関係とは

 ブライトリングとAOPAの関係は、約70年前にウィリー・ブライトリングがAOPAの会員のために新しいコンセプトを活かしたクロノグラフを開発したことから始まった。当時、そして現在も、AOPAは世界最大のパイロットクラブであり、米国のほぼすべての飛行士を会員としていた。

 ウィリー・ブライトリングがデザインしたのは、平均速度、移動距離、燃料消費量、上昇率など、パイロットが進歩的な飛行管理計算を行うことができる画期的なものだった。この“オンボードコンピューター”とも称される計器は、ブライトリングが特許を取得した円形計算尺を時計の回転ベゼルに組み込むことで実現した。

ナビタイマー

「ナビタイマー」は、“ナビゲーション”と“タイマー”を巧妙に組み合わせて生まれたモデル名である。1954年にAOPAの会員向けに発売されたこの時計は、瞬く間に人気を博した。この最初のナビタイマーは、「AOPAが求める仕様に完全に合わせて設計・製造された」もので、ダイヤルのどこにもブライトリングの名前やロゴは配置されていなかった。その代わりに、写真からもわかるように12時位置にAOPAのロゴがくっきりと施されていた。

AOPA会長のマーク・ベイカー氏は、今回のパートナーシップについて次のように述べた。

「ブライトリングとは、1950年代に初代ナビタイマーでパートナーシップを組んだことに始まり、長い歴史を共に歩んできました。この重要で強固な関係を維持し、よりエキサイティングなプロジェクトのための舞台を用意できることに私は心躍らせています。ブライトリングがAOPAとジェネラル・アビエーションに貢献してくれていることに大変感謝しています」

ジョージ・カーン

 ブライトリングとAOPAは、数十年にもわたって緊密な協力関係にあり、航空イベントやパイロットを目指す人たちのためのプログラムで提携してきた。今回創立された「ブライトリング航空奨学金」は、2022年のナビタイマー誕生70周年を記念して計画されているコラボレーションの第1弾だ。このふたつの歴史的な組織が再び集結し、どのようにこのアイコニックなパイロットウォッチにおける共通のヘリテージを祝うのかについて、大きな発表をする予定だという。


Contact info: ブライトリング・ジャパン Tel.0120-105-707


ブライトリング【2021 新作】44mmにパワーアップした「スーパークロノマット」コレクション

https://www.webchronos.net/news/65020/

2021年 ブライトリングの新作時計まとめ

https://www.webchronos.net/features/63384/
ブライトリングのコレクションの歴史とは。ブランドの系譜にも迫る

https://www.webchronos.net/features/52701/