タグ・ホイヤーは、1962年に誕生し今年で60周年を迎えるコレクション「タグ・ホイヤー オータヴィア」に3本の新作を追加した。フライバック式のクロノグラフを搭載した2モデルと、GMT機能を備えた1モデルである。
より性能を強化した3本の60周年記念モデル
タグ・ホイヤーは、1962年に発表されたコレクション「オータヴィア」の誕生60周年を記念し、3本の新作を追加した。今回登場したのは、フライバック式のクロノグラフを備え、新しい自社製ムーブメント、キャリバー ホイヤー02 COSC フライバックを初めて採用した2モデルと、オータヴィアとして初めてGMT機能を備えたモデルだ。
自動巻き(Cal.ホイヤー02 COSC フライバック)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径42mm)。100m防水。74万8000円(税込み)。
60年前、ジャック・ホイヤーが主導で開発した最初のコレクション「オータヴィア」が誕生。このオータヴィアというモデル名は、タグ・ホイヤーの歴史を支えていたふたつの柱である“AUTomobile(自動車)”と“AVIAtion(航空)”を組み合わせた造語だ。発表当初は自動車や航空機のダッシュボードタイマーに使用されていたが、腕時計分野への関心が高まるにつれ、オータヴィアの名前は腕時計でも採用されるようになったという。
自動巻き(Cal.ホイヤー02 COSC フライバック)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SS +PVDケース(直径42mm)。100m防水。82万5000円(税込み)。
新作「タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー フライバック クロノグラフ」で特筆すべきは、新たに開発された自社製ムーブメント、キャリバー ホイヤー02 COSCフライバックを搭載している点だ。スタートしたクロノグラフを停止させることなく、クロノグラフの針をリセットして新たな計測を開始できることから、レース場でのラップ記録など、プレッシャーのかかる状況で貴重な時間を節約することが可能な機構である。
このオータヴィアのクロノグラフは、特徴的なクロノグラフプッシャーと大きなリュウズを備えており、どちらもタグ・ホイヤーの歴史的なダッシュボードタイマーからインスピレーションを得ている。ふたつのモデルのうち、ひとつは1960年代に少量のみ生産された希少なパンダダイヤルへのオマージュで、シルバーダイヤルとポリッシュ仕上げのスティールケースを採用。そしてもうひとつのモデルは、ブラックダイヤルとDLCコーティングされたケースを採用し、過去のミリタリーモデルとの直接的なつながりを打ち出している。
クロノグラフの“視認性”を重要視する姿勢も、オリジナルから受け継がれた要素である。アワーマーカーと針にスーパールミノバを施し、素早くはっきりと読み取れる視認性を実現。これはオータヴィア コレクションの「73663」からインスピレーションを得たもので、大きなアラビア数字のインデックスも使用されている。
また、オータヴィアのDNAを受け継ぐはっきりとした特徴である双方向回転ベゼルと、フロントとバックのサファイアクリスタルは、タグ・ホイヤーの新しいオータヴィア クロノグラフの耐久性と実用性を強化した証拠でもあるのだ。
自動巻き(Cal.7 COSC GMT)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42mm)。49万5000円(税込み)。
これらのクロノグラフモデルに続き、今回オータヴィアとして初めてGMT機能を備えた「タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー GMT」が追加された。鮮やかなブルーのサンレイ加工を施したダイアル、ブルーとブラックを組み合わせたセラミックス製ベゼル、ポリッシュ仕上げのステンレススティール製ケース、そしてスーパールミノバを塗布したインデックスと針など、GMTウォッチとして十分な機能を満たしている。
今回発表された3モデルで共通し、ステンレススティールブレスレットもしくはアリゲーターストラップに、ダブルプッシュボタンが付いた折りたたみ式クラスプが取り付けられている。また簡単にストラップ交換が可能な仕組みを採用しているため、別売りのストラップを自身で交換することも可能だ。
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