ゼニスは、1969年の「A3642」を復刻した「デファイ リバイバル A3642」を発表した。特徴的なデザインやサイズ感を踏襲しつつ、現行モデルとしてふさわしいブラッシュアップが加えられている。世界限定で250本が用意される。
レトロフューチャーなデザインが新鮮な、ゼニスの新たなリバイバルモデル
2017年にエル・プリメロを搭載したクロノグラフとして復活を果たした「デファイ」。18年には3針モデルも追加され、ラインナップを拡充させてきたこのコレクションに、今回新たなモデルが加わった。それが、1969年に発表されたオリジナルモデルである「A3642」を復刻した、「デファイ リバイバル A3642」である。
今作では、「コフルフォール(フランス語で「銀行の金庫」または「貸金庫」の意味)」と呼ばれ、親しまれていたオリジナルを忠実に再現したデザインを持つ。カバードラグタイプのケースはファセットカットによって8角形に仕上げられ、14角形のベゼルと相まってレトロフューチャーな印象にまとまっている。
1969年に発表された「A3642」を復刻した「デファイ リバイバル A3642」。1970年代を代表するレトロフューチャーなデザインは、現代では新鮮味すら感じさせる。現行としては比較的小型であるが、エッジの効いたデザインは存在感抜群だ。針に塗布されたスーパールミノバは、トリチウムの焼けをイメージしたクリーム色になっている。自動巻き(Cal.エリート 670)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径36mm)。30気圧防水。世界限定250本。80万3000円(税込み)。
ブラウンカラーのダイアルにはグラデーションが施され、スクエア型の大きなインデックスは横方向の溝が彫られている。いずれも1970年代に多く見られるデザインである。36mmに抑えられたケース径、ゲイフレアー社の「ラダーブレス」タイプのブレスレットなど、全体からその再現性の高さをうかがえる。しかしながら、ねじ込み式リュウズによる30気圧もの高い防水性、頑強なサファイアクリスタル製の風防など、着実なスペックアップが図られている。
心臓部たるムーブメントも進化している。搭載されているのは「Cal.エリート 670」。2万8800振動/時、約50時間のパワーリザーブを持つ、ゼニスの基幹ムーブメントである。ケースバックはシースルーとなっており、その動きを鑑賞することができる。
近年、「エル・プリメロ」をはじめ、自社のヘリテージピース復刻に力を入れるゼニス。今作もオリジナルを忠実に復刻した、魅力あふれる1本に仕上がっている。次はどのようなモデルが復刻されるのか、大いに期待される。
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