ジャガー・ルクルトは、上海の「K11 アートモール」に新しいフラッグシップブティックをオープンさせた。ジャガー・ルクルトの精神が息づいた暖かく居心地の良い空間が広がるこのブティックでは、訪れたゲストにブランド深く理解し、マニュファクチュールの裏側を垣間見ることができる工夫がなされている。
ガラスを組み合わせた美しいファサード
ジャガー・ルクルトは2022年、上海の中心部にある大型ショッピングモール「K11 アートモール」に新たなブティックをオープンさせた。大通りに面したこのフラッグシップブティックのファサードには、厳しい冬の気候を凌ぐために伝統的にジュウ渓谷の建物に使用されてきた、被覆材のタヴァイヨン(木製タイル)に着想を得たガラス製のタイルが敷き詰められており、ブランドを新たな方法で表現している。
伝統的要素と現在の技術を組み合わせたこのガラス製の屋根板は、常に変化する色と動きの感覚を作り出すためにバックライトで照らされている。この魅力的なディスプレイは、ジャガー・ルクルトの工房の外観を連想させ、これに周囲の風景が反映され、天候や時間帯に応じて見た目が変化するという。
ブランドの世界観を体感できる“没入型”の店内
ブティックに入ると、コレクションのハイライトを飾るディスプレイケースがゲストを迎える。ガラス張りの陳列ケースの横には、ムーブメントが並んだ壁がゲストの目を引きつけ、ここではジャガー・ルクルトを代表するムーブメントの数々を鑑賞することができる。実際のムーブメントを眺めた後、このブティック内にあるデジタルショーケースで詳細を確認することが可能であり、またAR でより多くのキャリバーが表示される「WeChat」でラーニング体験を継続することができる。
ゲストは自然な流れでブティックの次のエリアに誘導され、そこでパーソナライズについて体感する。ブランドを代表するコレクション、「レベルソ」の歴史を知ることで、なぜレベルソにはほかの時計よりもパーソナライズされたエンブレムが見られ、それにより自分だけのものだという特別な喜びを感じられる時計であるのかを、理解することができるだろう。このレベルソのディスプレイ横には「ストラップバー」があり、そこでパーソナライズ用のオプションを選び、ジャガー・ルクルトのあらゆるモデルに対応するストラップ コレクションで組み合わせを楽しむことも可能だ。
次に、ゲストはマニュファクチュールと、時計製造に関連した専門技術をより深く知ることのできるスペースへと移動する。用意されたムービーでは、ジュウ渓谷の美しい環境やエナメル装飾、エングレービング、アングラージュ(面取り/縁取り)の秘訣、さらに絶えることなく技術革新を生み出すデザインと研究開発の過程などが学べる。
ブティックの中心部に到達すると「アトリエ・ド・アントワーヌ」がある。ここには魅力的なディスプレイからだけでなく、実際に時計製造を体験できる「ディスカバリー・ワークショップ」を通じて、ジャガー・ルクルトのノウハウの最も洗練された表現を知ることができる。
これはスイスのマニュファクチュール内にあるアトリエを忠実に再現したもので、スイス国外で初めての試みとなる。このディスカバリー・ワークショップは、新たな方法で時計製造の世界に触れる機会が提供される。講師と受講者の間で活発にコミュニケーションをとりながら、講義と実習を実施。時計技術者の仕事を実際に体験できる貴重な機会が与えられる。
今回新たに誕生したフラッグシップブティックは、単なるブティックではなく、時計製造の世界を体験することで、ブランドの歴史や時計についてのさまざまな専門知識、そして革新の精神と創造性をより深く知ることができる場所なのだ。
Contact info: ジャガー・ルクルト Tel.0120-79-1833