モリッツ・グロスマンは、新たなワールドタイマー「ユニバーサルツァイト」を発表した。世界の6都市の時刻を小窓によって表示する、ユニークな機構を備えた画期的なモデルである。
シンプルかつ革新的なワールドタイマー
モリッツ・グロスマンは、新しいワールドタイムウォッチ、「ユニバーサルツァイト」を発表した。本作の最大の特徴は、ワールドタイム機能の斬新な表示方法にある。一般的に見られるワールドタイマーは、ダイアル外周に24時間表示や都市名の記載されたディスクが備えられており、それが回転することで主要都市の時刻を読み取ることができる仕組みになっている。
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ダイアルいっぱいに世界地図が描かれた「ユニバーサルツァイト」。6箇所の小窓から、各都市の時刻を読み取ることができる。この小窓は、縁にロジウムめっきを施すことによって、視認性を高められている。手巻き(Cal.100.7)。31石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径44.5mm、厚さ13.78mm)。660万円(税込み)。
ダイアルには、アフリカ大陸を中心とした世界地図が広がっている。地図上の6都市(アメリカ アリゾナ州のフェニックス、リオデジャネイロ、ケープタウン、ドバイ、シンガポール、東京)の場所には小窓が配されており、それぞれの現地時刻が1から24の数字で表される。
各都市の位置関係が一目瞭然であるため、より直感的に世界の時刻を把握することができる。ワールドタイム機能を備えた掛け時計や置き時計でしばしば見られる表示方法であるが、これを腕時計サイズで実現させてしまったのは驚きである。
10時位置のプッシャーを押下することによって、短針を単独稼働させることが可能であり、操作もシンプルで分かりやすい。6つの都市はいずれもサマータイムを採用していないため、煩雑な操作や表示は不要である。
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ダイアルは、シルバーの無垢材にガルバニック加工を施した上でサンレイ仕上げを加えている。緯度と経度を表す線は、線状の金や銀を用いるフィリグリー細工という技法によるものだ。ダイアル外周にはミニッツスケールが配されているが、緯度・経度の線と同化しないよう、外周部のみ一段下がっている。
今作に搭載されるのは、新作のムーブメントであるCal.100.7。これは同ブランドの基幹ムーブメントをベースとしており、グラスヒュッテストライプを施した2/3プレートやエングレービングされたテンプ受け等、ブリッジ側からは精緻な仕上げを鑑賞することができる。日の裏側には、ユニークなワールドタイム機能を実現するための大量の数字がプリントされたディスクが確認できる。
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