アーミン・シュトロームが、コラムホイール駆動でベゼルに日付を表示する新作を発表する。視認性に優れたこの日付表示はワンプッシュでオンオフが切り替え可能。このスポーティーな装いの「Orbit(オービット)」ファーストエディションは、わずか25 本の限定モデルだ。
広く一般的に採用されながらも見直されることがほとんどなかった日付表示機能。ダイアル上の窓への表示や、ダイアルの外周に刻まれた日付をポインターで指し示すスタイルが多く、新しく認識されることはこれまでほとんどなかった。アーミン・シュトロームはまさにこの点をオービットで実現しようと考えた。オンオフ機能を持つ日付表示をベゼルに持ってきた時計は、今までになく、日付表示に遊び心を加えた、楽しくエキサイトな方法と言えるだろう。
オービット・ファーストエディション
アーミン・シュトローム「オービット・ファーストエディション」
自動巻き(Cal.ASS20)。30石。25,200振動/時。SS(直径43.4mm / 厚さ12.6mm)。約72時間パワーリザーブ。50m防水。10年間保証。世界限定25本。4,378,000円(税込み)
オン・オフ機能付き「コラムホイール・デイト」とは?
ベゼル上の日付を指し示すのは、アーミンのイニシャル「A」の先端を赤く染めた大きなセンター針だ。各月の1 から31 までの日にちは、ポリッシュ仕上げを施したブラックセラミック製ベゼルの外周部に白く彫り込まれているためコントラストが高く、素早く読み取ることができる。
日付針には、定常モードと稼働モードの2 つのモードがある。定常モードは「オフ」を意味し、針は12 時位置の定位置から動かない。ダイアルはオフセンターに配置されているため、見間違える心配はないだろう。ケース左側のプッシャーを押すと、日付針が「連動され」、正しい日付の位置にジャンプする。このモードになっているときは、夜中の0 時に自動的に日付が変わる。ボタンをもう一度押すと、針は定位置に戻る。次のジャンプの際には、メカニカルメモリーによって希望通りの正しい日付を指し示する。日付針はレトログラード機構を通じて31 から1 へと戻るため、定常モードの位置と日付を見間違えることもない。日付はケースの8 時位置にある修正ボタンを使って直接セットできるほか、リューズを使って時間を進めながら手動でセットすることもできる。
オービットのムーブメント
オービットのムーブメントは、2019 年に発売された、世界で初めてコンスタントフォース伝達機構を搭載した自動巻き時計Gravity Equal Force(グラヴィティ・イークォル・フォース)の開発をもとにしており、テンプに安定したパワーを供給する。パワーリザーブは約72 時間。バレルの中の作動停止機構がメインスプリングの完全な巻き戻しを防ぎ、巻き戻しプロセスを一部のみに制御しているため、最も安定したパワー伝達を実現している。ムーブメントはすべて手仕上げされ、面取りやポリッシュ仕上げを施したエッジ、ポリッシュ仕上げのシャトン、ペルラージュなどの装飾も施されている。
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