新作の発表が続くウォッチズ&ワンダーズで、タグ・ホイヤーは「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバー」を発表した。昨年のアクアレーサーのリニューアルコレクションから1年後、さらに大胆で堅牢なモデルがラインナップに加わった。
水深1000mの極限の水圧にも負けない、新しい本格派アクアレーサー
ダイバーズウォッチの世界では、プロダイバーのために設計されたものが本当の意味でのダイバーズウォッチだと言える。過酷な環境のもと、あらゆる危険を想定し、ダイバーの安全を守るツールとして活躍する役目が与えられているからだ。
タグ・ホイヤーのCEO、フレデリック・アルノーは、自身のブランドの潜水用時計について次のように語っている。
「タグ・ホイヤーは40年以上にわたって大胆で革新的なラグジュアリー ツールウォッチを開発してきました。アクアレーサー プロフェッショナル1000スーパーダイバーには、この分野における当社ならではの専門知識が凝縮されています。この時計は、昨年さらに進化して発売されたアクアレーサー プロフェッショナル300コレクションに加わり、今回で11のモデルがそろうことになります。今年のウォッチズ&ワンダーズで、タグ・ホイヤー アクアレーサーの最新モデルを発表できることを喜ばしく思います。そしてこれはどんなチャレンジにも打ち勝つことができる腕時計です。」
自動巻き(Cal.TH30−00)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。Tiケース(直径45mm、厚さ15.75mm)。1000m防水。75万3500円(税込み)。
タグ・ホイヤーの40年以上にわたるノウハウを生かしたダイバーズウォッチとして、このスーパーダイバーは、1982年に発売されたホイヤー1000mダイバーや、1984年に発売されたスーパープロフェッショナルのDNAを受け継いだ、非常に高い防水性能を持つラインの最新作として今回披露されたのだ。
ダイバーズウォッチ参入40周年の節目を飾る1本
ケースの直径は45mmだが、厚さは15.75mmまで抑えられていることにより、アクアレーサーの雰囲気も損なわずプロフェッショナルに求められる機能性を完備している。ダイバーズウォッチに求められる視認性を特に追求し、アワーインジケーターを矢印形にし、クラシカルな「アクアレーサー プロフェショナル300」のアワーインジケーターよりも目を引くデザインになった。また時計に用いられる蓄光塗料で最高クラスのグレードである、SLNグレードX1のスーパールミノバが採用されており、さらに塗布されている面積が大きいため、水中での視認性が向上している。
ダイアル表面のデザインは、アクアレーサーのコレクションでもすでに採用されているストライプがあしらわれているが、本作では水中での視認性を高めるためにストライプの間隔が広く配置されている。
また、リュウズプロテクターは通常のダイバーズウォッチよりも頑丈なものとなっている。より高い耐久性と安全性を追求し、リュウズを確実にねじ込み、また緩めることで水が侵入するリスクからムーブメントを保護している。
加えて本作では向上だけでなく、人間工学的な改良にも取り組んだ。特にベゼルのくぼみを深くすることで、最適なグリップ感と回しやすさが実現されている。また、昨年のアクアレーサー プロフェッショナル300コレクションの製作から始まった、ベゼルを扱う際のサウンドや感触に関する作業も幅広く行われたという。
この本格ダイバーズウォッチは、飽和潜水下でもミッションを遂行し、極限の水圧に耐えられるよう設計されている。飽和潜水とは、水面下200〜500mという海の最も深い場所で作業を行うプロダイバーのための潜水方法である。この非常に特殊な領域では、ダイバーは過酷な環境とそれに伴う水圧に適応するために、チャンバーの中で数日間過ごして水圧に身体を慣れさせる必要があるほどだ。
調整過程ではヘリウムガスが使用される。このガスは任務完了時に排出する必要があり、またダイバーズウォッチ内の圧力を高めやすく、減圧時には破損の原因にもなる。この現象を緩和するために、ダイバーズウォッチにヘリウムバルブを組み込み、ガスを逃して破損を防ぐことが可能となっているのだ。
最も厳しい潜水基準も満たしており、本作では従来の認証に加えて飽和潜水用ダイバーズウォッチのISO 6425:2018認証も取得している。ISO 6425:2018の認証にはふたつのレベルがあり、ひとつはマーケットに出回っているほとんどのウォッチが対応できないダイバーズウォッチ用の認証、もうひとつは飽和潜水用の認証である。この認証は取得がさらに難しく、ダイバーズウォッチで得られるのは非常に稀である。
また認証試験は、耐磁性や耐衝撃性だけでなく、耐腐食性や光ルミネセンス耐性といった、さまざまな基準で行われる。また、装着時に好影響をもたらすムーブメントの磁気遮蔽も実現されている。この革新的技術によって、時計の精度は携帯電話などの電子機器に存在する磁界に耐えられるパワーをさらに発揮する。
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