パテック フィリップはウォッチズ&ワンダーズ 2022にて、ブランドを代表するコレクションのひとつである「カラトラバ」の新作を発表した。側面にクル・ド・パリ装飾を施した新型のケースを採用し、サラついた表面の文字盤がヴィンテージウォッチの雰囲気を醸す。
贅を尽くしたヴィンテージウォッチのコンテンポラリー・スタイル
さまざまな時計ブランドが新作時計の発表を行うイベント、ウォッチズ&ワンダーズ 2022。パテック フィリップが今回発表したモデルの中で、注目すべきもののひとつが、ブランドを象徴するクラシックなスタイルを守り続けるコレクション「カラトラバ」に加わった新作、5226Gだ。
自動巻き(Cal.26-330 S C)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWGケース(直径40mm、厚さ8.53mm)。3気圧防水。451万円(税込み)。
パテック フィリップは1932年以来、このカラトラバを象徴するラウンド型のケースをベースとしながら、流麗なフォルムを維持しながらコレクションを発展させてきた。今回披露されたカラトラバの最新作は、ケースの側面にクル・ド・パリのギヨシェパターンを施し、完全にリニューアルされたケースを採用している。
このパターンを、ラグ部分を除くケース側面の全体に施すため、パテック フィリップの技術者はラグがケースの裏蓋と一体になった特別なケースの構造を開発したのである。側面から鑑賞すると、この独特な構造が見て取れるだろう。
特徴的な文字盤は、往年のヴィンテージウォッチを思わせる外観に仕上がっている。中心から外側に向かって色が濃く変化するブラック・グラデーションのアンスラサイト仕上げを採用。また文字盤表面はザラつきのあるテクスチャーになっており、アンティークカメラのグリップ部分を彷彿とさせる。中心から伸びる時分針と、ひとつづつ植えられたアラビアインデックスには蓄光塗料が塗布されてるため、暗所でも時刻を確認することができる。
また搭載するムーブメントは、自社製でデイト付きの自動巻きキャリバー 26-330 S C。リュウズを引くと秒針が停止するストップセコンド機能を備えており、トランスパレント仕様になった裏蓋からは、ゴールドのローターをはじめ美しい仕上げを鑑賞することが可能だ。
加えて、2本の交換可能なストラップが付属している。1本は、ヌバック仕上げになったベージュカラーのカーフスキンで、もう1本がエンボス加工のファブリック柄に、ベージュカラーのステッチを施した、ブラックのカーフスキン。なお、どちらのストラップも18Kホワイトゴールド製のバックルを備えている。付け替えれば、大きく雰囲気を変えてくれるだろう。
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