パテックフィリップは、手巻きのクロノグラフムーブメントを搭載する5172の新たなバリエーションとして、サーモンピンクカラーの文字盤を採用する新作、5172Gを発表した。ローズゴールドメッキのオパーリン文字盤は、ヴィンテージウォッチらしい雰囲気と温かな印象を持たせる。
大きく印象を変える、ヴィンテージ風味の文字盤
パテック フィリップは“新作時計の祭典”と言われるウォッチズ&ワンダーズ 2022において、数々の新モデルの発表を行った。今回紹介するのは、新しい文字盤を備えたクロノグラフモデル、5172Gである。
手巻き(Cal.CH 29-535 PS)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間(クロノグラフ非作動時)。18KWGケース(直径41mm、厚さ11.45mm)。3気圧防水。929万5000円(税込み)。
本作は、2019年に発表された18Kホワイトゴールドケースとマットな質感のブルー文字盤およびストラップを組み合わせた5172Gシリーズに加わる新たなバリエーションだ。モダンなカラーリングの前作とは対照的に、サーモピンクカラーのオパーリン文字盤を採用しているため印象を大きく変え、ヴィンテージウォッチの風合いを感じさせる仕様である。
搭載するのは、パテック フィリップが2009年に発表した自社製の手巻きクロノグラフムーブメント、Cal.CH 29-535 PS。古典的な設計を持ちながら、メンズ・レディス問わずさまざまなモデルに搭載されてきたものだ。クロノグラフ機構などに使用される歯車の歯先形状や、歯車同士の噛み合い調整の最適化、さらには復針レバーのハンマーの自動位置決めなど、このムーブメントでは計6つの技術的特許を取得している。
優れた性能に加え、美観にも注力されている。自動巻きのローターに遮られることなく、精緻な仕上げのパーツの数々をトランスパレント仕様のケースバックから鑑賞することが可能である。
また本作は文字盤の読みやすさも強調されている。ホワイトカラーの蓄光塗料は、アンスラサイトのシリンジ(注射器)型の時分針と、植字されたアラビアインデックスに塗布されている。ブラックで縁取りされていることもあり、暗所での視認性をいっそう高めた。
ストラップは、このサーモンピンクカラーのダイアルと相性の良い、ブリリアントチョコレートブラウンのアリゲーターを合わせている。これに、パテック フィリップのマークをあしらった、18Kホワイトゴールド製の折り畳み式バックルが装着されている。
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