パテック フィリップは、ローズゴールドメッキのオパーリン文字盤を備えた新モデル、5320Gをウォッチズ&ワンダーズ 2022で発表した。永久カレンダーを搭載し、文字盤上での視認性を考慮しバランス良く小窓が配置されている。
温かみのあるオパーリン文字盤と永久カレンダー
パテック フィリップは、新作時計の発表を行うイベントであるウォッチズ&ワンダーズ 2022において、永久カレンダー搭載モデル 5320の新たなバリエーションを披露した。この5320は2017年に発表され、ホワイトゴールド製のケースとクリーム色のラッカー文字盤を組み合わせたものだった。
自動巻き(Cal.324 S Q)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWG(直径40mm、厚さ11.13mm)。3気圧防水。1093万4000円(税込み)。
今回披露された「5320G」は前作から置き換わり、ヴィンテージスタイルを新たに解釈してローズゴールドメッキのオパーリン文字盤を新たに採用している。サーモンピンクカラーに染まり、ヴィンテージウォッチの雰囲気とともに温かみと上質な印象を持たせている。
またアンスラサイトのシリンジ型針と、ひとつひとつ植字されたアラビアインデックスには、いずれも縁を残しながら表面に蓄光塗料が塗布されている。これにより暗所での視認性が確保され、実用機としての完成度を高めている。
中でも特筆すべき本作の特徴は、永久カレンダーの見やすさだろう。カレンダーの表示は、パテック フィリップ独自のレイアウトを採用しており、12時位置にダブル・インラインの曜日と月を表示し、6時位置のムーンフェイズを取り巻く形で日付が示される。
これに加え4-5時位置と7-8時位置に小さな丸窓があり、それぞれ閏年のカウントと昼夜を示しており、どちらもカレンダーを調整する際に有用だ。なおムーンフェイズ表示は、122年に1日分の誤差しか生じない極めて高精度なものである。
複雑機構を高い精度で制御するのは、本作に搭載される自社製ムーブメントCal.324 S Q。ホワイトゴールド製のソリッドバックと、交換可能なトランスパレント仕様の裏蓋により、18Kゴールドで作られたローターをはじめ、精緻な仕上げを施した受けや歯車などのパーツを鑑賞することが可能だ。
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