タグ・ホイヤーは、ラボグロウンダイヤモンド(=人工ダイヤモンド)を使用した新作、タグ・ホイヤー「カレラ プラズマ」を発表した。 160 年以上にわたるタグ・ホイヤーの歴史、および 時計業界全体にとって、賛否両論を巻き起こすモデルだ。SDGs が重要視される現在、ラボグロウンダイヤモンドが、デザイン・価格・クリエイティビティに、大きな転換点を迎える可能性が無いとはいえない。
伝統とアヴァンギャルドな技術革新の融合
タグ・ホイヤー「カレラ プラズマ」
自動巻き(Cal.ホイヤー02 トゥールビヨン ナノグラフ)。2万8800振動/時。COSC認定クロノメーター。パワーリザーブ約65時間。アルマイト(直径44mm)。100m防水。5年間の国際保証。価格未定。販売開始時期未定。
ラボグロウンダイヤモンド
タグ・ホイヤー& LVMH ウォッチ&ジュエリー部門のチーフ・イノベーション・オフィサー、エドゥアール・ミニョンは以下のように語った。「化学蒸着(CVD )技術、タグ・ホイヤーではこれを ディアマント・ド・アヴァンギャルド ”と呼んでいますが、この技術により、ラボグロウンダイヤモンドというかたちでカーボンの多様性を見出し、非常にユニークな形状と質感のダイヤモンドを使用した美しいタイムピースを生み出すことができるのです。類まれな素材であるラボグロウンダイヤモンドが、新しい技術の導入や実験を可能にし、デザイナー、ウォッチブランド、エンジニアのための新しい扉を開いてくれます」。
多結晶ダイヤモンドのダイヤルとダイヤモンドだけで作られたリューズ
アヴァンギャルドをさらに高めるため、タグ・ホイヤーとダイヤモンドのデザイン分野でパイオニアの新興企業である Capsoul が協力し、ダイヤモンドのみを使用した驚くべきリューズを開発した。その両側には、ブラックのDLC 加工を施したプッシャーを配置してウォッチに洗練されたマットな質感を与え、ダイヤモンドの輝きとのコントラストを生み出している。さらに3 時と9 時の位置には、ブラック多結晶ダイヤモンドプレートを使用したクロノグラフカウンターを配置し、ロジウムプレートにポリッシュ仕上げを施した針を備えることで、相互作用で生まれる光を一層際立たせている。
サンドブラスト加工を施したアルマイトケース
直径44mm のケースにはサンドブラスト加工を施したアルマイトを使用し、素材の輝きや色、そしてダイヤモンドの強さや純粋さの絶妙な組み合わせを生み出した。タグ・ホイヤーのデザイナーたちはさらに、ポリッシュ仕上げを施したブラックセラミック製ベゼルを開発し、タイムピースの気品と対照的なパターンをより一層引き立てている。
カーボン製のヒゲゼンマイを採用
キャリバーにはタグ・ホイヤーインスティテュートが開発し、ラボグロウンダイヤモンドと同じCVD 技術を用いて独自に製造した革新的なカーボン製のヒゲゼンマイを採用するなど、内蔵ムーブメントも秀逸だ。カーボン製ヒゲゼンマイは非磁性、耐衝撃性、温度域全体おける安定性、さらに高性能なクロノメーターに欠かせない精密な輪列を、これまでにないレベルへと高めていまる。
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