ヴァシュロン・コンスタンタンは、ウォッチズ&ワンダーズ 2022で新作「トラディショナル・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ」を発表した。サーモンカラーのダイアルとプラチナ製ケースを組み合わせた仕様であり、クロノグラフとパーペチュアルカレンダーを併載した複雑モデルだ。ブティックのみの展開となる。
プラチナケースの“特別仕様”
今回発表された「トラディショナル・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ」はコラムホイール式クロノグラフと、2100年まで調整する必要のないパーペチュアルカレンダーを備えた、複雑機構を併載したコンプリケーションである。ケースと同じく、プラチナ製の星空とふたつの立体的な月が表示されるムーンフェイズ、ダイアルに描かれたタキメータースケールも特徴的だ。ダイアルはサーモンカラーで、トラディショナルコレクションらしくクラシカルな表情を見せる。
手巻き(Cal.1142 QP)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。Ptケース(直径43mm、厚さ12.94mm)。3気圧防水。ブティック限定販売。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、プラチナで作られた特別仕様の限定モデル「コレクション・エクセレンス・プラチナ」を2006年から発表し続けている。
2022年、ブティック限定品として発表された本作のカラーリングは、カラーダイアルがエレガンスの象徴とされた時代を彷彿とさせるものである。プラチナとサーモンカラーのコンビネーションは、ヴァシュロン・コンスタンタンのいくつかの歴史的なモデルが体現している。
本作はグランドコンプリケーションの分野において、ブランドの技術力を象徴するモデルである。ドーフィン型針、レイルウェイ型ミニッツトラック、段差をつけたケース、縦溝模様を刻むケースバックといった伝統的なデザインコードが体現されている。
また、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計に視認性の高さは不可欠である。このモデルでもクロノグラフとパーペチュアルカレンダーの配置に注意が払われている。時刻表示にはホワイトゴールド製の針とインデックスが用いられ、クロノグラフと日付機能はブルースティールの針で示されるため、ごく自然に表示を読み取ることができる。
ヴァシュロン・コンスタンタンが2022年に掲げたテーマは「Anatomy of Beauty」(美の構造)である。見えない部分にまで仕上げの美しさを追求し、細部まで気配りを徹底するブランドの姿勢を称えている。
本作に搭載されたキャリバー1142QPは1940年代に設計され、時計コレクターの間でも高く評価される歴史的キャリバーのひとつに数えられている。サファイアクリスタルのケースバックから眺めることができる地板のペルラージュ模様やブリッジのコート・ド・ジュネーブ仕上げ、手作業による部品の面取りや側面のスレートグレイン仕上げなどは、特に今年のブランドテーマを見事に表現しているポイントであるといえるだろう。
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