モンブランは、ブランド初の本格ダイバーズウォッチ「モンブラン 1858 アイスシー オートマティック デイト」を発表した。氷河の深みを表現した特徴的なダイアルには「グラッテボワゼ」という伝統的な手法を用いられ、ISO6425規格に準拠した300mの防水性能を持つ。ブラック、ブルー、グリーンの3カラー展開で、30万円台という親しみやすい価格設定も魅力だ。
“フローズンダイアル”が魅せる本格ダイバーズウォッチ
モンブランはウォッチズ&ワンダーズ 2022で、ブランド初となる本格ダイバーズウォッチを披露した。「モンブラン 1858 アイスシー オートマティック デイト」と名付けられた本作はモンブラン山塊の氷河湖に着想を得たデザインとなっており、数千年もの間凍り続けている、網の目のような結晶によって構成された氷のテクスチャーを取り入れている。
自動巻き(Cal.MB 24.17/SW200ベース)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径41mm、厚さ12.9mm)。300m防水。ラバーストラップモデル:36万800円(税込み)。ブレスレットモデル:38万7200円(税込み)。
最も特徴的なのはダイアルだろう。氷河の深みを表現したというダイアルは、「グラッテボワゼ」と呼ばれる、伝統的な手法を用いて製作されている。これによりモンブランは、深みと光の印象を再現する技術的な解決法を見つけ出したのだ。
本作のダイアルの厚みは0.5mmしかなく、ここに奥行きのある表現を実現するのは困難だったというが、ほとんど忘れ去られた手法でこれを解決。艶のある表面には独自の模様を施し、ブルー・グリーン・ブラックそれぞれの氷河の色で異なる表情を見せている。
ブルーアイスは、モンブランのメール・ド・グラースで見られるもので、氷の中の気泡によってその色が生み出されるもの。グリーン アイスは南極で見られる色で、微小な氷雪藻が大量発生することで起こるもの。そしてブラックアイスは含有物や気泡がないため、光の吸収量により黒く見えるというもの。また組織に火山灰が沈着することでも黒色になることがあり、これは極圏などで見られるものだ。
また本作は、ISO6425規格に準拠した本格ダイバーズウォッチであることも注目だ。 2色を組み合わせたセラミックス製の逆回転防止ベゼルを備え、ネジ留め式のケースバックでありながら300mの防水性能を実現している。
このケースバック中央には、3Dの浮き彫りが特徴的なメダルが埋め込まれている。彫刻技法を使用して表現されており、これほど小さな表面に施されるのは採用例が非常に少ないものだ。彫刻は、奥行きと現実感を与える3Dレリーフイメージを得るために、レーザーでメタルを形作ることから始めている。
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