タグ・ホイヤーは、1970年代に人気を博した「タグ・ホイヤー モナコ」のスペシャルエディションを発表した。DLCコーティングを施したチタンケースに収められ、大胆な革新性を体現している。
F1モナコグランプリに捧げる1本
「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ」は1969年の発売以来、ウォッチメイキングのあらゆる側面に挑んできた。手巻き式のクロノグラフしかなかった時代、モナコは初の自動巻きクロノグラフのひとつとなり、ダイアルに従来のブラックやホワイトを使用せず、鮮やかなブルーでペイントされ、ホワイトのレジスターとレッドのアクセントが鮮やかさを一層引き立てていた。
自動巻き(Cal.ホイヤー 02)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。Tiケース(直径39mm)。100m防水。96万8000円(税込み)。
しかし、当時もっとも斬新だったのはケースのフォルムだろう。ほぼすべてのクロノグラフがラウンド型であったという伝統を覆し、モナコはスクエア型の防水ケースに収められていた。
「モナコ」というネーミングからも、この時計の二面性を表現している。伝説的なF-1レースの危険な雰囲気とモナコ公国の持つラグジュアリーな雰囲気を併せ持っている時計なのだ。コレクターの間で「ダークロード」と呼ばれる、初代モナコで実現していたかもしれない革新的な素材と技術を採用した究極のバージョンが本作である。
本作のグレード2チタン製ケースには、ブラックDLCコーティングが施されている。チタンは、強度と軽さを兼ね備えた耐腐食性の高性能素材であり、タグ・ホイヤーは過去に1度だけモナコ クロノグラフにチタンを採用したことがある。このチタンモデルは2021年にリミテッドエディションとして発売され、同年のF1世界選手権でマックス・フェルスタッペンが「幸運のお守り」として着用したことで知られている。
今回のスペシャルエディションでは、モナコ クロノグラフにコーティングされたチタンを初めて採用している。DLCにより、レーサー用ツールとしての用途に応え、ケースはグレイン仕上げにするためにサンドブラスト加工が施されている。コーティング技術の進歩により、ケースだけでなくリュウズやプッシャー、ケースバックにも耐久性に優れたこのDLCコーティングを施されている。
また搭載されるムーブメントは、自社製キャリバーのホイヤー02だ。1970年代の初代モナコ クロノグラフに搭載されたムーブメントとはまた別のコントラストを生み出している。クロノグラフに動力を供給する伝統的なコラムホイールが搭載され、約80時間のパワーリザーブを備える。ホイヤー02はローズゴールドコーティングのローターで装飾され、トランスパレント仕様のケースバックから観賞することができる。
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