オリスはこの夏、世界で最も汚染された水路のひとつであるニューヨークハーバーの環境を復元するプロジェクトの支援に取り組む。このプロジェクトのためにオリスは、高性能ダイバーズウォッチ「アクイス」をベースにした2000本限定の「ニューヨークハーバー リミテッドエデイション」を発売し、売り上げの一部を寄付する。このモデルは、牡蠣の殻と港湾の水をイメージしたグリーンのマザー・オブ・パール文字盤が特徴だ。
自動巻き(Cal.Oris733/SW200-1ベース)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径41.5mm)。300m防水。世界限定2000本。36万3000円(税込み)。
ニューヨーク湾に10億個の牡蠣を再生するプロジェクト
オリス「ニューヨークハーバー リミテッドエディション」は、2035年までにニューヨークハーバーに10億個のオイスターを再生するという意欲的な目標を掲げる非営利活動「ピリオン・オイスター・プロジェクト」を支援するモデルだ。数世紀前はニューヨークハーバーの22万エーカー(約27万坪)をオイスターが占めていた。そこで成長したオイスターは1日50ガロン(約200リットル)の水を漉すフィルターの役目をして、他の海洋生物のエコシステムにも寄与していた。嵐から港を守る効果もあり、海のオイスターリーフは森の木同様の役割を持っていた。
ニューヨークが世界の物流の拠点として発達し、そこに住む人々は港湾のオイスターを食べていた。同時にそこには下水や工業排水が流れ込み、20世紀初頭には港湾は汚染され、海洋生物は死滅してしまったのだ。しかし、ニューヨーク市が1972年に「クリーンウォーター条例」によってゴミや未処理排水の投棄を禁止した後、徐々に水質が改善されて、21世紀には徐々に海洋生物が戻ってきた。2010 年には湾内でクジラが発見されている。
ビリオン・オイスター・プロジェクトは、2014年に今と未来の世代への啓蒙が保存活動には不可欠だと考えた教師のマリー・フィッシャーとビート・マリノフスキーによって創設された。それ以来、1万1000人のボランティアが活動に参加し、8000人の学生、ニューヨーク市内の100の学校、50件を超えるレストランがパートナーとして協力し、オイスターを放流したり、リーフを作ったり、情報発信をしてきた。
このビリオン・オイスター・プロジェクトで、7500万個のオイスターを放流し、14.5エーカー(約1800坪)に18カ所の若いオイスター生息地が出来ている。
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