タグ・ホイヤーが発表した革新的な新作「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ」が、予約をすると8月2日まで銀座ブティックで見られる

2022.07.28

2022年3月、タグ・ホイヤーは、ラボグロウンダイヤモンドを使用した新作、「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ」を発表した。ラボグロウンダイヤモンドは、その名のとおり「ラボ(研究所・工房)」で作られたダイヤモンドで、天然ダイヤモンドと全く同じ化学組成、結晶構造、物理的特性を持っている。人工的に管理された条件下で生成することによって、ラボグロウンダイヤモンドは不純物の内包を極限まで減らすことが可能となり、非常に純度の高い、上質な輝きを実現できるまでに技術が進歩している。

ラボグロウンダイヤモンドを使用したタグ・ホイヤーの新作

タグ・ホイヤー カレラ プラズマ

タグ・ホイヤーはトーキングピースとして実験的な一本を発表したのではないようだ。タグ・ホイヤーは外部企業と組んで、ラボグロウンダイヤモンド部門に参入するらしい。まるでデビアスを追いかけるようなこの決定的なステップは、真にユニークなものづくりと、美しさ、多様性、デザインコードにフォーカスを当てるものになる可能性が高い。「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ」の発表は、ブランドのDNA に深く刻まれているアヴァンギャルドな革新の精神をかたちにした、現段階で最も攻撃的な事例と言えるだろう。

タグ・ホイヤーはテクノロジーとクリエイティブの限界を再定義する

ラボグロウンダイヤモンド

 タグ・ホイヤーのCEO であるフレデリック・アルノーは「イノベーションと未開拓技術の再定義は当社のDNA に刻まれています。「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ」とラボグロウンダイヤモンド発表により、ダイヤモンドを使用したウォッチやダイヤモンド製品全般におけるカラーやデザインの幅を広げ、カーボンとダイヤモンドのデザインやこれまでにない光の効果を極めた、息をのむような新たな素晴らしいビジョンを生み出したいのです」と、語っている。
 
 この技術的な革新が、デザインと素材のきらめきを自在に操る新たな手法となり、ラボグロウンダイヤモンドの多様性が、どのような想像力を時計デザインにもたらすだろうか?


タグ・ホイヤー カレラ プラズマ

  • タグ・ホイヤー カレラ プラズマ
  • タグ・ホイヤー カレラ プラズマ
  • タグ・ホイヤー カレラ プラズマ
  • タグ・ホイヤー カレラ プラズマ
  • タグ・ホイヤー カレラ プラズマ
/
キャリバーにはタグ・ホイヤー インスティテュートが開発し、ラボグロウンダイヤモンドと同じ化学蒸着(CVD)技術を用いて独自に製造した革新的なカーボン製のヒゲゼンマイを採用。カーボン製ヒゲゼンマイは非磁性、耐衝撃性、温度域全体おける安定性、さらに高性能なクロノメーターに欠かせない精密な配列を、これまでにないレベルへと高めている。
自動巻き(Cal.ホイヤー02 トゥールビヨン ナノグラフ)。2万8800振動/時。COSC認定クロノメーター。パワーリザーブ約65時間。アルマイトケース(直径44mm)。100m防水。5年間の国際保証。価格未定。受注生産。

「化学蒸着(CVD)技術、タグ・ホイヤーではこれを“ディアマント ド アヴァンギャルド”と呼んでいますが、この技術により、ラボグロウンダイヤモンドというかたちでカーボンの多様性を見出し、非常にユニークな形状と質感のダイヤモンドを使用した美しいタイムピースを生み出すことができるのです。類まれな素材であるラボグロウンダイヤモンドが、新しい技術の導入や実験を可能にし、デザイナー、ウォッチブランド、エンジニアのための新しい扉を開いてくれます」と、タグ・ホイヤー& LVMH ウォッチアンドジュエリー部門のチーフ・イノベーション・オフィサー、エドゥアール・ミニョンは語っている。

ラボグロウンダイヤモンドで作られたリューズ

タグ・ホイヤー カレラ プラズマ

タグ・ホイヤーと、ダイヤモンドのデザイン分野でパイオニアの新興企業である Capsoul が協力し、3時位置にダイヤモンドのみを使用した驚くべきリューズを開発した。その両側には、ブラックのDLC 加工を施したプッシャーを配置して、ウォッチに洗練されたマットな質感を与え、ダイヤモンドの輝きとのコントラストを生み出している。

多結晶ダイヤモンドのダイヤル

タグ・ホイヤー カレラ プラズマ

特別な多結晶ダイヤモンドを使用したダイヤルが、この新作タイムピースの見どころのひとつでもある。マットな質感のグレーな何かの粒が集合したような文字盤は、光を反射して光るのだ。特別に作られたダイヤルが放つダイヤモンドの輝きは、ひとつのダイヤモンドとして成長したクリスタルの集合体であり、単一のダイヤモンドの新たな形態を生み出している。これは、多くのダイヤモンドが美しい反射と多様な視覚効果を生み出しながらも、それが単一のダイヤモンドとして成立しているという、CVD技術の大きな進化を代表する一面と言える。また、3時と9時の位置には、ブラック多結晶ダイヤモンドプレートを使用したミニッツクロノグラフカウンターとアワークロノグラフカウンターを配置し、ロジウムプレートにポリッシュ仕上げを施した針を備えることで、相互作用で生まれる光を一層際立たせている。

 ホワイトゴールドを使用した11個のインデックスにはそれぞれラボグロウンダイヤモンドががあしらわれ、12時の位置にはそれが2 本誇らしげに並んでいる。ロジウムプレートにポリッシュ仕上げを施した時針と分針には、マットブラックのラッカーを合わせホワイトのスーパールミノバ®を塗布することで、ロジウムプレートを施したセンター針を目立たせている。

ラボグロウンダイヤモンドとは?

 天然ダイヤモンド採掘の背景には、環境破壊、過酷な労働や紛争などの問題が潜んでいる。ラボグロウンダイヤモンドは製造過程で非常に大きな電力が必要だが、エシカルな生き方を選ぶ人々に注目され、海外のセレブリティにも愛用されはじめている。また、最先端の技術を用いて管理された生成プロセスによって、天然ダイヤモンドには避けられない不純物を極力少なくすることが可能だ。

 不純物である窒素を一切含まない、限りなく純粋なダイヤモンドの結晶は天然では極めて少なく、僅か2%未満しか存在しないと言われている。ゆえに高価であり、希少性という価値が生じるのだ。

 そしてラボグロウンダイヤモンドは、採掘などにかかるコストがないため価格を大幅に抑えることが可能だ。天然ダイヤモンドより約30~50%安く、加工品も日常にも取り入れやすい。もちろん購入して良いのは、ラボグロウンダイヤモンドであることを明記して販売される商品にのみ限ってのことだが、、、。

※ご予約は、タグ・ホイヤー銀座ブティックに電話03-4510-2939またはメールginza.boutique@tagheuer.comにてお申込み下さい。


Contact info: LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー Tel.03-5635-7054


2022年 タグ・ホイヤーの新作まとめ

https://www.webchronos.net/features/78364/
【2022年 新作】タグ・ホイヤー、1000mの防水性能を持つ実用性重視のダイバーズウォッチを発表

https://www.webchronos.net/news/77380/
【2022年 新作】タグ・ホイヤー、モータースポーツ好きが心躍る「モナコ」の限定モデルを発表

https://www.webchronos.net/news/81203/