ブライトリング初の“トレーサブル ウォッチ”、新作「スーパークロノマット オートマチック 38 オリジン」を発表

より良い社会、ものづくりの環境を推進するブライトリングは、ブランド初の「トレーサブル ウォッチ」である新作「スーパー クロノマット オートマチック 38 オリジン」を発表した。これは、本作の外装に使用されるゴールドやダイヤモンド素材の原産地について、オーナーに透明性ある情報を提供し、保証するという試みである。

ユーザーに時計製造の“透明性”を提供する「トレーサブル ウォッチ」

　ブライトリングは、数多くのラインナップを用意するクロノマット コレクションに新作「スーパー クロノマット オートマチック 38 オリジン」を追加した。これまで展開されていたケース径32mm、36mm、42mm、44mmに加え、今回ジェンダーレスな38mmケースがコレクションに加わった。

　本作の特徴は、ブライトリングが「トレーサブルウォッチ」とうたう初のモデルであることだ。このトレーサブルは、追跡できることや、源流を突き止められることを意味する。本作の外装などに使用されるゴールドや、ベゼルにセットされたダイヤモンド素材の原産地について、購入したオーナーに透明性ある情報を提供し、保証するものである。

　本作の購入者に提供するブロックチェーンを活用した証明記録には、職人による小規模採掘のゴールドやラボグロウン ダイヤモンドに対して、サプライチェーンに沿ってブライトリングが責任を持って行った措置が詳細に記されており、すべての情報は第三者によって検証されている。

　CEOを務めるジョージ・カーンは、「ブライトリングは、優れた素材と優れたものづくりで美しい製品と体験を生み出すという使命を負っています。弊社のロードマップは、コンセプトを実証したスーパー クロノマット オリジンとともに、ここから始まります」と語る。

　そして今回、ブライトリングは2025年までにすべてのモデルにおいて認定サプライヤーから責任を持って調達したベター·ゴールド（小規模採掘の金）とベター·ダイヤモンド（ラボグロウン ダイヤモンド)に移行する予定だと宣言した。

　今までは、ゴールドやダイヤモンドの追跡には限界があり、時計に使用されるゴールドと小さな“メレ”ダイヤモンドを採掘元までたどることはほぼ不可能だった。通常、こうした原材料は複数の採掘元から調達しているため、文字通り出所が分からないものが主だった。

　このような問題に対して、トレーサブル ウォッチである本作は、ベター·ゴールドとベター·ダイヤモンドを使用することで、紛争や人権侵害とは無縁の貴金属であると計画に分かるようになった。また、ブライトリングはサプライチェーン全体で社会および環境に与える影響を査定し、関わったコミュニティに直接還元している。対象となるサプライチェーン全体が第三者により検証され、本作すべての個体に付属しているブロックチェーンを活用したNFTに記録されているのだ。

「消費者は自分が購入する製品と原材料について、今まで以上に考えるようになっています。私たちは前もって答えを用意しておきたいのです」とジョージ・カーンは言う。「スーパー クロノマット オリジンは、変革を目指すブライトリングの第一歩です。これはほんの始まりです」。

　ブライトリングは2024年までに、すべてのモデルにおいてラボグロウン ダイヤモンドへ移行すると宣言した。すべてのラボグロウン ダイヤモンドは製造業者が追跡可能で、製造業者は気候変動に対する中立性という厳しい要件に加えて、社会的·環境的パフォーマンスに関する高い基準を満たしている。また、購入したダイヤモンド1カラットごとに、ダイヤモンド製造コミュニティを支援する社会貢献基金に寄付を行う。