ブライトリングは、同社の創業家の3代にインスパイアされた、3つのバリエーションを持つトゥールビヨン搭載モデルを発表した。「プレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42」の3種のバリエーションには、それぞれ創業者と後継者の名を冠している。
創業者 レオン・ブライトリング
1884年、時計工房「G.レオン・ブライトリング」を開いたのがブライトリングの始まりである。レオンは優れた職人であり、その業績により新しい精度基準を打ち立てた。この当時は、軍需産業やスポーツ産業において、クロノグラフへの需要が高まりを見せ始めていた頃で、レオンはそのような時流を敏感に察知していたといえる。
クロノグラフに照準を定めたレオンは、自らの技術力をその開発に注ぐ方針を固め、89年に完成させたクロノグラフ機能搭載モデルで特許を取得した。そのレオンの名を冠する本作は18Kレッドゴールド製ケースにシルバーダイアルとセミシャイニー仕上げのブラウンアリゲーターストラップを備えている。
自動巻き(Cal.ブライトリングB21)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。18KRGケース(直径42.0mm、厚さ15.2mm)。100m防水。759万円(税込み)。
2代目ガストン・ブライトリング
1914年に創業者であるレオンがこの世を去ったあとは、息子のガストン・ブライトリングが同社を引き継いだ。レオンが築き上げたパイオニアスピリッツと革新的な取り組み、クロノグラフへの探求心をしっかりと受け継いだ。ガストンは1923年に新構造の時計で特許を取得した。
ふたつのボタンを備えたツープッシャー・クロノグラフを搭載した懐中時計で、ストップウォッチによる連続測定を可能し、今日私たちが知るクロノグラフの姿の現代のクロノグラフをデザインした。
彼の名を冠したモデルは18Kホワイトゴールド製ケースにアンスラサイトダイアル、ブラックのアリゲーターストラップを組み合わせている。
自動巻き(Cal.ブライトリングB21)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。18KWGケース(直径42.0mm、厚さ15.2mm)。100m防水。759万円(税込み)。
3代目ウィリー・ブライトリング
1927年にガストンが急逝した後、1932年に代表に就任したのがウィリー・ブライトリングである。ツープッシャー方式のクロノグラフをはじめとする数々の画期的な時計を開発するとともに、航空業界との関係を強固にし、ブランドの地位を大きく向上させた。
彼の名を冠したモデルはプラチナ製ケースにアドミラルブルーダイアルとブラックアリゲーターストラップを組み合わせたモデルだ。いずれのモデルにもプレミエ コレクションの特徴である角型プッシャーとアラビア文字が配されている。
自動巻き(Cal.ブライトリングB21)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。Ptケース(直径42.0mm、厚さ15.2mm)。100m防水。891万円(税込み)。
機能とスタイルを融合させたトゥールビヨン
ジョージ・カーンCEOは「プレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42は、ブライトリングのデザインと専門技術を完璧に表現したものです。トゥールビヨンでは、刻々と息づく機構を見ることができます。それは時計の鼓動なのです」と語る。
トゥールビヨンは、バランスホイール(テンワ)とヒゲゼンマイ、脱進機を回転ゲージに格納し、全体を永久に動かし続ける。これにより、位置によって時計の精度を左右する重力の影響を補正し、効果的に打ち消す。ブライトリングは、特別なムーブメントを製造するマニュファクチュール・ラ・ジュー・ペレ社と協働で、新作に搭載するキャリバーB21を開発した。トゥールビヨンとクロノグラフを組み合わせるという珍しい手段をとり、ブライトリングの特徴を明確に備えたこの3モデルの時計を生み出した。
左右対称のダイアル、調和のとれた数字の組み合わせ、同系色の配色が、それぞれのタイムピースの主役であり、12時位置に存在するトゥールビヨンと完璧なバランスを保っている。ケースバックはサファイアクリスタル製のシースルーバックなので、キャリバーB21の動きを存分に楽しむことができる。18Kゴールドとの対比でローターとトゥールビヨンの裏側がくっきりと浮かび上がる様子を確認できる。
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