2022年11月10日、パルミジャーニ・フルリエの「トンダ PF オートマティック」が、ジュネーブ市テアトル・デュ・レマンで開催された2022年度ジュネーブ時計グランプリ(Grand Prix d‘Horlogerie de Genève、以下GPHG)において「レディースウォッチ」部門賞(Ladies’ Watch Prize)を受賞した。
小型化のニーズに対応するアイコニックなタイムピース
2001年に創立されたGPHGは時計界のアカデミー賞とも称され、業界でも最高峰に位置するアワードだ。受賞対象はその年度に発表された各ブランドの新作モデルに限り、さまざまなジャンルごとの部門賞が選出される。
その審査員チームには時計師やジャーナリスト、コレクターなど幅広い顔ぶれがそろうため、本アワードでは非常に多角的な視点から腕時計が評価されるのである。
パルミジャーニ・フルリエは過去にもこのGPHGにて、世界初となるヒジュラ暦のパーペチュアルカレンダー搭載モデル「ヒジュラ パーペチュアルカレンダー」が、革新的な時計に贈られる「イノベーション賞」を受賞している。
そして今回、2022年度GPHGにおいて、同ブランドの一大シリーズである「トンダ」のレディースモデル「トンダ PF オートマティック」がレディースウォッチ部門賞に選出された。
自動巻き(Cal.PF770)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KRGケース(直径36mm、厚さ8.6mm)。100m防水。733万7000円(税込み)。
トンダ PF オートマティックは、トンダPFシリーズのデザインコードはそのままに、新たな自社製ムーブメントを搭載することで小型腕時計へのニーズに応えたモデルだ。洗練されたシンプルなデザインに、ベゼルを絞ることで大きく開かれたダイヤル、控えめなトーンのカラーバリエーション、妥協のない仕上げなど、メゾンのアイデンティティがしっかりと保たれている。
また、本作には「バーリーコーン」と呼ばれる麦の穂模様のダイヤルもしっかりと受け継がれた。パルミジャーニ・フルリエが先代モデルで確立させたこのミニマルなギヨシェダイアルは、ダイアルを織物と捉えるメゾンの精神を象徴する仕様と言える。
ムーブメントには自社製キャリバーPF770を内蔵する。36mm径ケースに収まるよう新たに設計されたこのムーブメントは、約60時間のパワーリザーブと22Kローズゴールド製のスケルトンローターを備えている。
なお、本作のバリエーションにはプラチナベゼルを持つステンレススティールモデルと18Kローズゴールドモデルが登場している。文字盤のカラーはステンレススティールモデルには「シルバーサンド」と「ウォームグレー」、18Kローズゴールドモデルには「ディープルビー」が用意されており、そのどれもが控えめな色調で手元にエレガンスを演出してくれる。
メゾンの精神が色濃く見られる本作がGPHGを受賞したのは、パルミジャーニ・フルリエのクリエーションが現代のウォッチメイキングに則していることを証明しており、また、新たなクリエイティビティへの挑戦の余地があることを示したとも言えるだろう。
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