タグ・ホイヤーのアイコニックコレクション「カレラ」は、2023年にシリーズ誕生60周年を迎えた。タグ・ホイヤーはこれを記念し、60周年記念シリーズの製作を発表。その第一弾として、今なお根強い人気を誇るパンダダイアルモデル「カレラ2447SN」の復刻モデルをリリースした。「カレラ クロノグラフ 60周年 アニバーサリーエディション」という実直な名前が付けられたこの復刻モデルは、世界限定で600本のみが販売される。
カレラの人気ヴィンテージモデルへの回帰
1963年に誕生したカレラは、タグ・ホイヤーのマイルストーンと呼ぶべきクロノグラフウォッチだ。現在の腕時計におけるレーシングデザインの基盤を築いたモデルのひとつと言っても差し支えなく、その信頼性の高い機能と視認性を重視したデザインで多くのプロレーサーたちに愛用されてきた。
現在ではタグ・ホイヤーを代表する一大シリーズとなっており、ブランドの最もアイコニックなモデルに挙げられることも少なくない。
そんなカレラの誕生60周年を記念し誕生した「カレラ クロノグラフ 60周年 アニバーサリーエディション」は、ヴィンテージカレラの中でも収集価値の高い「カレラ2447SN」を忠実に再現する復刻モデルとして登場した。
自動巻き(Cal.ホイヤー02)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SS(直径39mm)。100m防水。89万1000円(税込み)。
オリジナルモデル最大の特徴であったパンダダイアルは、サンレイシルバーのメインダイアルとブラックのサブダイアルで再現され、強いコントラストを盤面に作り出している。さらに、それぞれのダイアルで異なるパターンを採用することにより、さらなる視認性の底上げが行われた。
また、明確な時間判読を可能とするストライプ入りのアワーマーカーや、12時位置のダブルストップ、サブダイアルで際立つホワイトのハンドとインデックスなど、その他のディテールもカレラ2447SNから確実に継承されている。これらの仕掛けはすべてが視認性を高めるものであり、かつてあまりに実用的なツールウォッチであったオリジナルモデルの機能性が完全に再現されたと言える。
39mm径のケースには伝統的な形状のプッシャーとスリムなテンションリングが採用され、ボックスタイプのドーム型サファイアクリスタル風防とベージュカラーの夜光がそのレトロなテイストを強調している。パンチング加工が施されたブラックのカーフストラップも、古き良きレーシングデザインを引き立てる要素のひとつと言えるだろう。
ムーブメントには約80時間のパワーリザーブを誇る自社製自動巻クロノグラフムーブメント「ホイヤー02」を内蔵。ひとたびシースルーバックを覗けば、コート・ド・ジュネーブで装飾されたムーブメントのバックビューとコラムホイール式クロノグラフの精緻な構造を楽しめる。
なお、オリジナルモデルからの変更点として、12時間積算計と60分積算計の位置が入れ替わっている点が挙げられる。加えて、夜光がトリチウムからスーパールミノバに変更されたことで、オリジナルモデルのダイアルにあった「T」の表記が本作ではオミットされている。
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