セイコーは、2020年に復活し、22年にレギュラーモデルの展開を始めた“新生”キングセイコーの新作として、セイコーの腕時計製造110周年を記念した限定モデルを発表した。世界限定1200本で展開される本作は、キングセイコー誕生の地、亀戸にちなんだ亀甲文をモチーフにした型打ち模様をダイアルに施している。発売は2月24日(金)を予定している。
限定モデルだけの“亀甲文”パターン
セイコーは1881年、時計の修繕と販売から事業を開始、掛時計の製造も進める一方で、やがて来るであろう腕時計の時代に備えて、腕時計の試作・研究を続け、国産初の腕時計「ローレル」を1913年に完成させた。このローレルは、日本の機械技術や産業の発展に寄与し、国民生活や文化に貢献した文化的遺産として次世代に伝えるべく、日本機械学会より2014年に「機械遺産」に認定された。
ローレルの開発以降も、セイコーは110年間、様々な革新的な腕時計を世に送り出してきた。そして2023年に迎えた110周年。そのテーマは「人に寄り添い、共に時を刻む」である。誰もが正確な時刻を手にすることができるように、また、人それぞれの大切な「時」に彩りを添えるために、という思いが込められている。
自動巻き(Cal.6R31)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径37mm、厚さ12.1mm)。10気圧防水。世界限定1200本(国内500本)。23万6500円(税込み)。2023年2月24日(金)発売予定。
さて、今回キングセイコーから、セイコーの腕時計製造110周年を記念した限定モデル、SDKS013が発表された。かつてキングセイコーが生誕した地「亀戸」にちなんだディテールに注目だ。
亀戸は、かつてこの地が島だったころ、島の形が亀の甲羅に似ていたことから「亀島」と呼ばれていたと言われている。地名の“亀”は、長寿を象徴する吉祥の動物として古くから親しまれるとともに、甲羅の形が由来の「亀甲文」は、縁起の良い柄として継承されてきた日本の伝統的な吉祥文様のひとつである。
本作は、この亀甲文のパターンをモチーフに、新たに開発した型打ち模様をダイアル表面に施している。中央から外周に向かって暗くなるダークブラウンのグラデーションと、甲羅を模した六角形のパターンが調和し、ダイアルに奥深さを持たせている。
また、レギュラーモデルと同様に、1960年代のキングセイコーをオマージュした、しなやかで腕なじみが良い多列ブレスレットが装着されている。加えて、LWG(レザーワーキンググループ=持続可能なレザー生産を目指し、品質や安全性、環境問題等の啓蒙活動を行う非営利の組織)の認証を取得しているタンナーで生産されたレザーを使用したストラップが付属。ヴィンテージ感あふれるダークブラウンのダイヤルとマットブラックのカーフレザーを合わせることで、ブレスレットとは異なる雰囲気と着用感を味わえるのだ。
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