ルイ・ヴィトンのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」は、メゾン創業者の生誕200周年を記念するユニークピース「タンブール ジャックマール ミニッツ・リピーター」を披露した。
宇宙探査をモチーフに製作された本作は、ユニークなジャックマール機構とミニッツリピーターを兼ね備えるハイコンプリケーションモデルとして誕生。ルイ・ヴィトンのサヴォアフェールが誇る創造性、比類なき大胆さを証明するモデルとして、世界でたった1本だけが製造された。
ルイ・ヴィトンの旅路は宇宙へ続く
2002年に時計業界への進出を果たしたルイ・ヴィトン。その20周年を迎えた22年には優れたウォッチメイキングを讃える「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ」を設立し、腕時計に関わる職人と起業家に対して長期的な振興及び支援を表明した。
そして2023年、ルイ・ヴィトンのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」は、メゾン創設者の生誕200周年を記念するユニークピースを披露した。
宇宙船の舷窓から望む果てしない銀河系を閉じ込めたユニークピース。9種ものジャックマール機構が盤面でアニメートする本作は、聖堂の鐘のように時刻を伝えるカテドラル・ゴング ミニッツリピーターモデルでもある。なお、ジャックマールとは教会の鐘を鳴らすオートマタのことを指すが、腕時計においては装飾的な意味合いが強い。手巻き(Cal.LV200)。Tiケース(直径46.8mm)。30m防水。世界限定1本。参考商品。
「タンブール ジャックマール ミニッツ・リピーター」と名付けられた本作は、ルイ・ヴィトンのアイコニックウォッチである「タンブール」をベースに、ミニッツリピーター及びジャックマール機構が搭載されたマスターピースだ。
本作についてアトリエの責任者であるミシェル・ナバスは、「かつて創業者のルイが歩んだ長い歴史の旅に匹敵する、現代の高級時計製造における壮大な旅である」としており、2年もの製造期間を費やすことで、メゾンのアイデンティティである「旅」というテーマが掘り下げられた。
そのモチーフに選ばれたのは「宇宙探査」。アトリエが誇る最高水準の高級時計製造技術によって、人類の最も偉大な旅路が表現された。
新たにデザインされたチタンケースには宇宙飛行士のヘルメットを意識したデザインが取り入れられており、そのウォッチフェイスは宇宙船の舷窓をイメージ。ひとたび盤面を見れば、無限に広がる宇宙を船内から眺めているような気分にさせる。
また、かつてのチャイム式懐中時計の特徴であった12時位置のリュウズは、本作の近未来的なフォルムをより際立たせる仕掛けとなっている。
盤面上で繰り広げられる宇宙の光景は、彫金師ディック・スティーンマンと、エナメル技師アニタ・ポルシェが担当。メゾンはふたりの著名な職人とパートナーシップを組むことで、ユニークでドラマチックな宇宙の表現に成功した。
なお、本作ではケースサイドのトリガーを操作することで、9つのジャックマール機構による天体ショーとともに、カテドラル・ゴング ミニッツリピーターが荘厳かつ優美な音色で時間を告知してくれる。ダイヤモンドの乗客を載せて飛び立つロケットに、回転する惑星とモノグラム・フラワー、流れるふたつの星がアニメートする様はまさに圧巻の一言だ。
本作のムーブメントは自社アトリエで製作された手巻き機械式のキャリバーLV 200を搭載。ミニッツリピーターおよび9つのジャックマール機構を駆動させるこの心臓部には480個もの部品が使用されている。
この荘厳でアイコニック、そしてテクニカルなモデルによって、ついにルイ・ヴィトンの旅路は宇宙にまで辿り着いた。今後のルイヴィトンの旅は一体どこへ向かうのか、メゾンのウォッチメイキングのさらなる発展が期待される。
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