ベルギーの時計メーカー「レッセンス」は、2023年の最新モデル「Type8S」を発表した。2023年4月より、レッセンス正規販売店にて全世界で発売する。
自動巻き(cal.2892‐2 / Ressence Orbital Convex System)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約36時間。Tiケース(直径42.9mm、厚さ11mm)。10m防水。192万5000円(税込み)。
レッセンス「Type8S」
レッセンスの新作「Type8S」のベースとなるモデルは、6番目に作られた「Type8」だ。超近代的で洗練されたグレード5 チタン製のケース、シンプルで無駄のないデザイン、人間工学に基づいた快適な装着感などの特徴と、高級機械式時計の現状を打破するというレッセンスのポリシーが完璧に表現されたタイムピースだ。
このたび登場する「Type8」は、新たに文字盤カラーにセージグリーンを、またストラップにはグレーレザーストラップを採用した。
文字盤全体が常に変化する
Type8Sは、レッセンスコレクションの中でもひときわミニマルな存在感を放っている。シンプルなデザインの文字盤は、時・分表示以外の表示機能を有していない。文字や数字を最小限に抑えたセージグリーンの文字盤には、シンプルなホワイトバトンマーカーとサブダイアルの12時位置にあるブランドロゴが文字盤上の唯一のディテールだ。
針と時・分の目盛りは暗い場所での視認性に優れたブルーカラーのスーパールミノバを使用。またレッセンスの他のモデル同様、Type8Sの文字盤は従来のセンター針という概念を排除している代わりに、ドーム型のチタン製メインダイアルが回転して分表示を行なう。同じ平面上に設置された小さな文字盤は、時間を示すために回転する。
こうして文字盤全体が常に変化しながらも、どの角度から見ても直感的に読み取れるような表示を実現しているのだ。
快適な装着感
グレード5のチタンから作られた直径42.9mmのケースは、ストラップを含めても総重量わずか42gと軽量だが、強く耐食性に優れた素材とエッグシェルシェイプというユニークな形状の採用で、優れた剛性と強度を誇る。裾に向かって広がるテーパードケースは、ケース本体がポリッシュ仕上げ部分と下部パートのサテン仕上げのふたつのパーツに分かれるサンドイッチ構造を取り入れた、通常ベゼルと呼ばれる部位が無いケースデザインだ。
またケースには一般的な形状の突起したラグは存在せず、丸みを帯びたケース本体から伸びるスカート内に小型のラグが納まる。このストラップ取付け部が見えないシルエットのおかげで、Type8Sのミニマルでモダンな印象がより際立っている。そしてType8Sには、右利き用、左利き用を示すリュウズは存在しない。その代わりにチタン製のケースバックを回転させて時刻を合わせ、およびムーブメントの巻き上げを行なう。
高い視認性
搭載するムーブメントは、レッセンスのニーズに合わせてカスタマイズされ、チューニングを施した自動巻きキャリバーROCS8。このムーブメントはETAキャリバー2892/2をベースにしており、約36時間のパワーリザーブを持つ。
互いを追いかけるように常に回転し続ける文字盤は、レッセンスが特許を取得したROCS(Ressence Orbital Convex System)を採用。ジュエルボールベアリングを使用した設計で、オイルフリーで長時間の稼働を実現したレッセンスの画期的なイノベーションのひとつであり、伝統的な機械式時計の新しい未来を切り開くモジュールといえる。
Contact info: RESSENCE / レッセンス(DKSH ジャパン)
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